毎年ふるさと納税をしている方、「今年はいつも通りでいいのかな?」と気になり始めた頃じゃないでしょうか。ぼくは毎年、年末にバタバタ駆け込む派なんですが、今年はたまたま(別に狙ったわけでもなく)もう対象金額分の寄附を終えていて。で、ふと「あれ、今年の制度どうだったっけ」と調べてみたら、2026年10月1日に制度改正が施行されることを知りました。全体像は記事①で整理したので、この記事では「経験者は具体的に何を試算して、いつ何をすればいいか」に絞ります。
1. 改正で自治体の「取り分」はどう変わる?寄附額シミュレーターで試算

今回の目玉は「6割ルール」=募集費用の上限が段階的に厳しくなる改正でした(返礼品自体の上限3割以下は不変)。数字だとピンと来ないので、寄附額から目安が出るシミュレーターを作りました。
| 基準 | 自治体が自由に使える額の目安 |
|---|---|
| 現行(募集費用上限50%) | – |
| R8指定(52.5%以上) | – |
| R9指定(55%以上) | – |
| R10指定(57.5%以上) | – |
| R11指定以降(60%以上) | – |
※制度上の上限からの機械的な試算で、実際の返礼品や運営方針の変化を保証するものではありません。
💡 ここがポイント!
寄附額が大きいほど、現行と新基準の差も金額として大きくなります。
2. 指定年度別の基準%比較

「60%以上」は自治体が指定を受けた年度ごとに段階的に引き上げられます。募集費用の上限に置き換えるとこうなります。
| 指定年度 | 寄附金活用可能額の基準 | 募集費用の上限相当 | 現行(50%)との差 |
|---|---|---|---|
| R8指定 | 52.5%以上 | 47.5%以下 | +2.5pt |
| R9指定 | 55%以上 | 45%以下 | +5pt |
| R10指定 | 57.5%以上 | 42.5%以下 | +7.5pt |
| R11指定以降 | 60%以上 | 40%以下 | +10pt |
施行日は共通で2026年10月1日ですが、指定年度で基準が違うため、10月以降も自治体ごとに上限がばらつきます。根拠は総務省の資料で確認できます。
3. 「9月30日駆け込み」は本当に意味があるのか

「9月30日までに寄附すれば人気の返礼品がもらえる」——そんなムードを見かけますが、経験者こそ構造を押さえておきたいところです。改正の施行日は10月1日ですが、これは「自治体が指定を受けるための基準」の話。指定は10月1日〜翌9月30日のサイクルで運用され、基準は自治体がいつ指定を受けたかに紐づきます。私たちの寄附日で全国一律にルールが切り替わるわけではないんですよね。
💡 ここがポイント!
「9月30日までなら旧ルールの返礼品がもらえる」という一律の保証は一次資料には見当たりません。
ポータルの「9月30日までにカート確認を」も、保証ではなく注意喚起と考えられます(正式文言は一次情報で未確認=要確認)。新基準に合わない返礼品を自治体が外す可能性はあるので、気になる返礼品は個別に告知を確認するのが実務的です。
4. 経験者が今やるべきこと:駆け込みタイムラインチェックリスト

時系列でまとめました。9月30日までに全部詰め込む必要はありません。
今すぐ
- 控除上限額の再確認(年収・家族構成が変わった方は特に)
- 今年すでに寄附した金額の合計確認
9月30日までに
- 毎年頼む返礼品・自治体の告知を個別にチェック
- 「駆け込み推奨」表示が保証か注意喚起かを見極める
10月以降も
- ワンストップ特例の書類提出(例年翌年1月10日必着が目安。最新は自治体案内で要確認)
- 確定申告をする方は受領証明書の保管・入力準備
5. まとめ:来年以降どう付き合う?

- 「6割ルール」は自治体の募集費用のルール。返礼品の上限(3割以下)は不変
- 基準はR8=52.5%以上→R11指定以降=60%以上と段階的に引き上げ(施行日は2026年10月1日)
- 「9月30日駆け込み」に全国一律の保証はない。気になる返礼品は個別確認を
- 控除上限の再確認・自治体チェック・ワンストップ特例の期限確認を時系列でこなせば十分
毎年やっていることだからこそ、去年までの感覚のまま動くと「あれ、なんか違う」ってなりがちです。焦らず、自分のペースで確認していきましょう。
1からやり直す? 0から始めるの!
シリーズナビゲーション
- 本記事はシリーズ最終回です。①制度の全体像、②初心者向けの始め方とあわせて読むと理解が深まります。
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