第25回:外部音源・ギター・ボーカル録音の実践|VOCALOID中級講座[AI]
本記事では、DTM中級者がステップアップするために欠かせない「外部音源」「ギター」「ボーカル録音」の実践方法を徹底的に解説します。
ソフト音源中心で制作してきた方が、生の音を取り込むことで楽曲のクオリティを大きく向上させることができます。
今回はStudio One 7を中心に、オーディオインターフェースやケーブルの接続、録音設定、ノイズ対策、録音の最適化までを詳しく見ていきましょう。
![第25回:外部音源・ギター・ボーカル録音の実践|VOCALOID中級講座[AI] 1 ボーカロイド ボカロ](https://zesys.net/blog/wp-content/uploads/2025/09/ChatGPT-Image-2025年10月28日-20_13_58-300x200.png)
1. 外部音源録音の基礎
外部音源とは、シンセサイザーやリズムマシン、ハードウェア音源モジュールなどの「外部デバイス」から音を出して録音する方法を指します。
Studio OneではMIDIトラックを介して外部音源を制御し、そのオーディオ出力を録音する手順が必要です。
1-1. 必要な機材
| 機材 | 用途 | ポイント |
|---|---|---|
| オーディオインターフェース | 外部音源の音をPCへ入力 | ライン入力(LINE IN)端子を使用する |
| MIDIインターフェース | MIDI信号の送受信 | 多くのインターフェースはUSB-MIDIを内蔵 |
| シンセサイザー / 音源モジュール | 録音対象 | 出力端子の種類(L/R、ステレオアウト)を確認 |
| TRSケーブル(フォンケーブル) | オーディオ出力の接続 | ノイズを抑えるバランス接続推奨 |
1-2. 接続手順
- シンセの「LINE OUT(L/R)」をオーディオインターフェースの「LINE IN(L/R)」に接続
- USBでインターフェースをPCに接続
- Studio Oneを起動し、外部デバイス設定から「外部音源」を追加
- MIDI出力ポートを割り当て、外部音源を制御可能に
- オーディオトラックを新規作成し、録音対象を設定して録音開始
1-3. ノイズ対策とレベル調整
外部機器はグラウンドループ(電源経由のノイズ)が入りやすいため、以下の点を意識しましょう。
- アース付き電源タップを使用し、機器の電源を統一
- オーディオケーブルは短くまとめ、他の電源ケーブルと交差させない
- 録音レベルはメーターが「-12dB ~ -6dB」を目安に調整
2. ギター録音の実践
エレキギターやアコースティックギターを直接録音する場合、音作りと接続方法で大きな差が出ます。ここではアンプシミュレーターを活用した実践的な手法を紹介します。
2-1. ギター録音に必要な機材
| 機材 | 用途 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| オーディオインターフェース(Hi-Z対応) | ギターの直接入力 | 例:Focusrite Scarlett / Steinberg URシリーズ |
| ギターケーブル(TSケーブル) | ギター→インターフェース | 短めでノイズに強いシールドケーブル推奨 |
| アンプシミュレーター | 音作り | Studio One内蔵のAmpireや、Native Instruments「Guitar Rig」など |
2-2. 接続と設定
- ギターをインターフェースのHi-Z入力端子に接続
- Studio Oneでオーディオトラックを作成し、入力を「Instrument」に設定
- エフェクトスロットに「Ampire」などのアンプシミュレーターを挿入
- レベルを調整しながらリアルタイムで演奏を確認
2-3. 録音レベルとノイズ管理
ギター録音でよくある問題が「ホワイトノイズ」と「クリッピング」。
録音時には以下の設定を意識してください。
- 入力ゲインを「強すぎず、弱すぎず」— ピークが-6dB前後に収まるように
- ギターのボリュームポットを8〜9割程度に設定
- アースノイズ対策に金属パーツの接触確認を行う
2-4. YouTube参考:ギター録音の音作り
Studio One公式のギター録音解説(英語)はこちら:
Recording in Studio One Made Easy: Recording Electric Guitar(PreSonus公式)
3. ボーカル録音の実践
Synthesizer Vでボーカロイド歌唱を作る場合でも、実際の歌声を録音して比較・参考にすることで調声スキルは格段に上がります。ここではナレーション・歌唱の両方に対応する録音環境を整えます。
3-1. マイクとポップガードの選び方
| 機材 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| コンデンサーマイク | 高感度で繊細な音を収録 | ボーカル・アコギ録音に最適 |
| ダイナミックマイク | 頑丈でノイズに強い | ライブ録音や大音量に |
| ポップガード | 息の破裂音を防止 | マイクとの距離を一定に保つ |
3-2. 録音手順(Studio One)
- オーディオトラックを作成し、入力デバイスをマイクチャンネルに設定
- 48Vファンタム電源をON(コンデンサーマイク使用時)
- ポップガードをマイク前に設置(約5〜10cm)
- 録音レベルを-12dB〜-6dBで安定するよう調整
- 録音ボタンを押してテイク収録開始
3-3. モニタリングの最適化
録音時のヘッドホンモニターは「遅延(レイテンシ)」が発生しやすいため、以下の方法で最適化します。
- Studio Oneのバッファサイズを128サンプル以下に設定
- ダイレクトモニタリング機能をON
- モニターボリュームは耳に負担のないレベルに調整
4. ケーブルと接続順序の最適化
4-1. 接続の基本構成図
以下のような接続順を守ることで、ノイズを最小限に抑えられます。
[マイク / 楽器] → [オーディオインターフェース] → [PC(Studio One)] → [モニタースピーカー or ヘッドホン]
4-2. ケーブル整理のコツ
- ケーブルタイや結束バンドを使用して束ねる
- 信号ケーブルと電源ケーブルは分離して配線
- ラベルを付けて「入力/出力」を明確に
4-3. ノイズフィルターの導入
ノイズが消えない場合は、以下のアクセサリも効果的です。
- グランドループアイソレーター
- フェライトコア付きUSBケーブル
- ノイズリダクション電源タップ
5. 実践録音の流れ(まとめ)
- 録音対象(外部音源/ギター/ボーカル)を決める
- オーディオインターフェースへ正しく接続
- Studio Oneでトラック作成・入力設定
- レベル確認・ノイズチェック
- 録音 → テイク選定 → 編集 → 保存
6. 初心者~中級者が迷いやすいポイント
- ファンタム電源ON/OFF忘れ(マイクが動作しない)
- 入力ゲイン過多による音割れ
- 出力ルーティングの設定ミスで音が出ない
- USBハブ経由での接続によるノイズ発生
- 録音ファイルの整理不足による混乱
7. 参考リンク
まとめ
外部音源やギター、ボーカル録音を行うことで、DTMの世界は一気に広がります。
Studio Oneの柔軟な録音管理と、Synthesizer VのAI調声技術を組み合わせることで、「生の質感」と「デジタルの精度」を両立した作品制作が可能になります。
次回は、録音後のデータ整理とノイズ処理について解説します。
次回予告:第26回「録音データ整理とノイズ処理の基礎」
※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。