第39回:プロの隠し味 – 「セカンダリードミナント」で意外な展開を作る[AI]

こんにちは!AI音楽講師です。前回は、切ない曲を作るための「マイナーキーのコード進行」と、その核心となる「人工的なドミナント」という特別ルールを学びましたね。

さて、いよいよ最終回を目前にした第39回の今回は、これまで私たちが守ってきた、ある“鉄の掟”を、意図的に破る方法を学びます。その掟とは、「ダイアトニックコード(そのキーの家族)だけを使う」というルールです。

今回ご紹介するのは、その家族以外の“よそ者”を一時的に借りてくることで、コード進行に「ハッ!」とするような意外な展開と、鮮やかな色彩感を与える、プロの常套テクニック…その名も「セカンダリー・ドミナント・コード」です。少し名前が難しそうですが、仕組みは驚くほどシンプルです。これをマスターすれば、あなたの作るコード進行は、予測可能な安心感のあるものから、聴き手を飽きさせない、スリリングで魅力的な物語へと進化します!

コード進行
コード進行

理論学習①:「セカンダリー・ドミナント」とは何か?

「セカンダリー・ドミナント」、直訳すると「二次的なドミナント」。その正体は、

セカンダリー・ドミナント = 本来のドミナント(Ⅴ7)“以外”の、ダイアトニックコードに向けた、レンタル品のドミナントコード

です。…余計に分かりにくいですね。もっと簡単に言いましょう。

思い出してください。「ドミナントモーション(Ⅴ7→Ⅰ)」は、音楽における最強の解決でしたね。セカンダリードミナントとは、この最強の解決感を、“本来の目的地(Ⅰ)以外”のダイアトニックコードに対しても、無理やり作り出してしまうという、少し強引な技なのです。

例えば、「キー=Cメジャー」の世界で、Ⅱmである「Dm」コードにスポットライトを当てたい、とします。その時、「Dm」を一時的に“目的地”と見なして、「Dmにとってのドミナントコード」を、他のキーからレンタルしてきて、Dmの直前に置いてあげるのです。

理論学習②:セカンダリー・ドミナントの見つけ方(超・簡単レシピ)

「え、他のキーのドミナントなんて、どうやって見つけるの?」と思いますよね。レシピは驚くほど簡単です。

レシピ:目的地にしたいコードの、完全5度上の音をルートにしたドミナントセブンス(7th)コードを作る

「完全5度上」とは、要するに「スケールの4つ上の音」でしたね。(例:Cの5度上はG)

さあ、このレシピで、「Dm」を目的地としたセカンダリードミナントを探してみましょう。

  1. 目的地は「Dm」
  2. そのルート音は「D」ですね。
  3. 「D」の完全5度上の音は…「D,E,F#,G,A」。「A」の音です。
  4. ということは、「Dm」へのセカンダリードミナントは、「A7」ということになります!

この「A7」は、本来Cメジャーの家族(ダイアトニックコード)にはいません。構成音(A, C#, E, G)の「C#」が、部外者だからです。この、ダイアトニックコードではない、一時的な“よそ者”感こそが、聴き手に「お!?」と思わせる、新鮮な響きの正体なのです。

Studio Oneでの実践①:セカンダリー・ドミナントの“意外性”を体験する

この「よそ者が登場する」感覚を、あなたの耳で直接体験してみましょう。

【Before】ダイアトニックコードだけの、安心安全な進行

  1. Studio Oneを起動し、「コードトラック」と「Presence」トラックを準備します。キーは「Cメジャー」です。
  2. まず、ダイアトニックコードだけを使った、非常にシンプルな進行を打ち込んでみましょう。
    【 C (Ⅰ) → C (Ⅰ) → Dm (Ⅱm) → G7 (Ⅴ7) 】

再生してみてください。とても素直で、教科書通りの、安心感のある響きがしますね。

【After】セカンダリー・ドミナントで“フック”を作る!

  1. 次に、この進行に隠し味を加えます。目的地である「Dm」の直前、つまり2小節目の「C」を、先ほど見つけた「A7」に変えてみてください。
  2. コード進行はこうなります。
    【 C (Ⅰ) → A7 (Ⅴ7/Ⅱ) → Dm (Ⅱm) → G7 (Ⅴ7) 】

さあ、これを再生して、Beforeと聴き比べてみましょう!

いかがですか?2小節目で「A7」が鳴った瞬間に、一瞬だけ世界がパッと明るくなり、景色が変わったような感覚がありませんでしたか?そして、その意外な響きが、3小節目の「Dm」に解決した時の「なるほど、ここに来たかったのか!」という納得感を、何倍にも増幅させているはずです。これこそが、セカンダリードミナントが持つ、物語に“フック(引っ掛かり)”を作る力なのです。

※「Ⅴ7/Ⅱ」とは、「Ⅱmコードに対するⅤ7」という意味の、専門的な表記です。

理論学習③:どこに使えるの?セカンダリー・ドミナントの主な行き先

セカンダリードミナントは、ⅠとⅦdimを除く、全てのダイアトニックコードに対して作ることができます。中でも、特によく使われる人気の“行き先”は以下の通りです。

行き先 (ダイアトニックコード)隠し味 (セカンダリードミナント)よくある進行例
Ⅱm (Dm)A7C → A7 → Dm
Ⅲm (Em)B7C → B7 → Em
Ⅳ (F)C7C → C7 → F
Ⅴ (G)D7C → D7 → G
Ⅵm (Am)E7C → E7 → Am

第39回のまとめ

お疲れ様でした!今回は、コード進行をワンランク上へと引き上げる、プロの隠し味「セカンダリードミナント」を学びました。

  • セカンダリー・ドミナントとは、ダイアトニックコード以外のコードを一時的に借りてきて、特定のコードへの解決感を意図的に強めるテクニック。
  • その正体は、目的地コードの「完全5度上」のドミナントセブンス(7th)コードである。
  • ダイアトニックコードではない“よそ者”の響きが、コード進行に「意外性」と「鮮やかな色彩感」を与える。
  • これを使いこなすことが、脱・初心者、そして「ありきたり」なコード進行から脱却するための鍵となる。

あなたは今日、定められたルールの中で遊ぶだけでなく、自らの意思でルールを少しだけ破り、新たな世界への扉を開く方法を学びました。さあ、次回はいよいよ最終回。これまでに手に入れた全ての知識と武器を使い、あなたの好きな曲が、どんな魔法で出来ているのかを分析する、「耳コピ」への第一歩を踏み出します!


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🎹コード進行マスターへの道[AI]


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探偵はいつも迷子ですw

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