第37回:ヒット曲の秘密② – 定番中の定番「王道進行(Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm)」を分析する[AI]

こんにちは!AI音楽講師です。前回は、時代とジャンルを超えて愛される“感動コード進行の王様”、「カノン進行」を学びましたね。あの壮大で流れるような響きは、もうあなたの引き出しに入りましたか?

さて、第37回の今回は、王道コード進行の第二弾にして、特に現代のJ-POPシーンにおいて、これを知らずしてヒット曲は語れない、と言われるほどの超・ド定番進行、その名も「王道進行(おうどうしんこう)」を、しつこく、徹底的に分析していきます。

このコード進行がなぜ「王道」と呼ばれるのか?それは、たった4つのコードで、聴き手の心を鷲掴みにする「高揚感」と「切なさ」を、完璧なバランスで両立させているからです。Aメロ、Bメロ、そして特に「サビ」でこの進行が鳴り出した瞬間、あなたの心は否応なく揺さぶられるでしょう。さあ、ヒット曲の心臓部とも言える、この魔法のレシピを解き明かしましょう!

コード進行
コード進行

理論学習①:「王道進行」とは何か?

カノン進行が8つのコードで構成される少し長めの進行だったのに対し、「王道進行」は、たった4つのコードを繰り返す、非常にシンプルでパワフルな進行です。その黄金レシピを、まずはディグリーネームで見てみましょう。

【王道進行のレシピ】

Ⅳ → Ⅴ → Ⅲm → Ⅵm

私たちの故郷である「キー=Cメジャー」に置き換えると、以下のようになります。

F → G → Em → Am

なぜ、王道進行はこんなに“エモい”のか?

この進行が持つ独特の「エモさ」、つまり「高揚感と切なさの同居」の秘密は、コードが持つ役割(機能)の並び順にあります。

F(Ⅳ) → G(Ⅴ) → Em(Ⅲm) → Am(Ⅵm)

この流れは、聴き手の心に、まるでジェットコースターのような感情の波を引き起こします。

  1. 【F】穏やかに物語が展開し(サブドミナント)
  2. 【G】一気にクライマックスへ!緊張感が最高潮に達し(ドミナント)
  3. 【Em】「解決だ!」と思いきや、着地したのは少し切ない場所で(トニック代理)
  4. 【Am】さらに深い、胸が締め付けられるような切なさへと沈んでいく…(トニック代理)

この「一気に盛り上げておいて、切ない場所に着地させる」という、巧みな“裏切り”こそが、王道進行が持つ中毒性の秘密なのです。

Studio Oneでの実践①:「王道進行」を打ち込んで、その魔力を体感する

さあ、この感情のジェットコースターを、あなたの手で作り上げてみましょう。Studio Oneのコードトラックを使えば、あっという間です。

  1. Studio Oneを起動し、「Presence」トラックと「コードトラック」を追加します。キーは「Cメジャー」です。
  2. コードトラックに、1小節に1つずつ、以下の4つのコードを順番に入力します。
  • 1小節目:F
  • 2小節目:G
  • 3小節目:Em
  • 4小節目:Am
  1. Presenceトラックの「追従」を「コード」に設定します。
  2. タイムラインルーラーで1小節目から5小節目の頭までをループ設定し、再生してみましょう。

いかがですか?数え切れないほどのJ-POPのサビが、あなたの頭の中で鳴り響きませんでしたか?この、どこか切ないけれど、前へと進んでいく力強さも感じさせる、独特の疾走感。これこそが「王道進行」の魔力です。

理論学習②:「王道進行」の文法を徹底分析!鍵は“偽終止”

なぜ、この進行はこんなにも切ないのでしょうか?その文法的な答えは、3つ目のコード「Em」にあります。

コードの役割(機能)で見てみましょう。

F (SD) → G (D) → Em (T代理) → Am (T代理)

2小節目の「G(ドミナント)」が鳴った瞬間、私たちの耳は「次は絶対にC(トニック)に解決するぞ!」と、ドミナントモーションの快感を待ち構えています。しかし、実際に3小節目で鳴るのは、本来の家である「C」ではなく、その親戚である「Em(Ⅲm)」なのです。

この、「ドミナント(Ⅴ)の次に、トニック(Ⅰ)“以外”のコード(特にⅥm)へ進む」という、期待を裏切る動きのことを、専門用語で「偽終止(ぎしゅうし)」と呼びます。

王道進行では、「Ⅴ→Ⅲm」という、偽終止の亜種のような形が使われています。この「解決すると思ったら、少し切ない場所に連れて行かれた…」という肩透かし感が、聴き手の心に強い印象と、「まだ物語は終わらないんだ」という次への期待感を残すのです。

Studio Oneでの実践②:「本物」と「偽物」の終止を聴き比べる

この「偽終止」の効果を、本来の解決である「全終止」と比較して体験してみましょう。

  1. まず、1,2小節目に「F → G」と打ち込みます。
  2. 3,4小節目に、本来の解決である「C → C」と打ち込みます。再生すると、非常にスッキリと完結しますね。これが「全終止」です。
  3. 次に、5,6小節目に再び「F → G」と打ち込みます。
  4. 7,8小節目に、王道進行の解決である「Em → Am」と打ち込みます。

この2つの進行を聴き比べてください。前者が「めでたし、めでたし。」という完結した物語なのに対し、後者は「物語はまだ続く…!」という、切ない余韻と次への扉が開かれている感覚がありませんか?この余韻こそが、曲を何度も聴きたくさせる中毒性の源泉なのです。

第37回のまとめ

お疲れ様でした!今回は、J-POPヒット曲の心臓部、「王道進行」の秘密を徹底的に解き明かしました。

  • 王道進行は、J-POPのサビで多用される、「高揚感」と「切なさ」を両立させた最強の4コード進行。
  • そのレシピは「Ⅳ → Ⅴ → Ⅲm → Ⅵm」(Cメジャーキーでは F → G → Em → Am)。
  • この進行の“エモさ”の秘密は、ドミナント(Ⅴ)の次に本来のトニック(Ⅰ)へ解決せず、代理のトニックマイナー(Ⅲm, Ⅵm)へ進む「偽終止」的な動きにある。
  • この「期待を裏切る」テクニックが、聴き手に強い印象と、物語の継続感を与える。

あなたは今日、ヒット曲がなぜヒットするのか、その核心的な文法の一つを完全に理解しました。次回は、舞台をガラッと変えて、悲しい曲をゼロから作り出すための「マイナーキーのコード進行」の作り方を学びます!


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🎹コード進行マスターへの道[AI]


※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。

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探偵はいつも迷子ですw

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