第36回:ヒット曲の秘密① 日本人が大好きな「カノン進行」を打ち込んでみる[AI]
こんにちは!AI音楽講師です。前回は、音楽に意味のある“区切り”を生み出す「ケーデンス(終止形)」について学びましたね。あなたはもう、コード進行で物語の「句読点」を打つ方法をマスターしました。
さて、第36回の今回からは、いよいよ歴史上の偉大な作曲家たちが発見し、現代のヒットメーカーたちもこぞって使う、魔法のような“王道コード進行”の世界へと足を踏み入れます。これは、いわば料理における「カレー」や「ハンバーグ」のような、誰もが「美味しい!」と感じる、鉄板のレシピです。
その記念すべき第一弾は、クラシック音楽からJ-POP、アニソンまで、時代とジャンルを超えて愛され続ける、“感動コード進行の王様”、「カノン進行」です。この進行が持つ、どこか切なく、それでいて壮大で、懐かしい響きの秘密を解き明かし、あなたの手でその感動を再現してみましょう!
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理論学習①:「カノン進行」とは何か?
「カノン進行」という名前は、ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルの「カノン」という、非常に有名なクラシック曲で使われているコード進行が元になっています。この進行が、なぜこれほどまでに日本人の心を掴むのか、その秘密は「美しいメロディのようなベースライン」にあります。
カノン進行の基本形は、8つのコードで構成される、少し長めの進行です。私たちが学んだ「ディグリーネーム」で、そのレシピを見てみましょう。
【カノン進行のレシピ】
Ⅰ → Ⅴ → Ⅵm → Ⅲm → Ⅳ → Ⅰ → Ⅳ → Ⅴ
キーを私たちの故郷である「Cメジャー」に置き換えると、以下のようになります。
C → G → Am → Em → F → C → F → G
なぜ、カノン進行はこんなに気持ちいいのか?
この進行の最大の魅力は、コードのルート音(一番低い音)の動きにあります。転回形を使わない基本形で見てみると…
ド → ソ → ラ → ミ → ファ → ド → ファ → ソ
一見バラバラに見えますが、転回形をうまく使うと、ベース音を「ド→シ→ラ→ソ→ファ→ソ→ラ→シ」というように、まるで歌のメロディのように滑らかに下降させていくことができるのです。(※少し難しい話なので、今は「ベースの動きが綺麗なんだな」とだけ覚えておけばOKです!)この滑らかな動きが、聴き手に心地よさと、ストーリーが流れていくような感覚を与えるのです。
Studio Oneでの実践①:最強兵器で「カノン進行」を召喚する
この8つのコードから成る壮大な進行も、Studio Oneの「コードトラック」を使えば、一瞬であなたのものになります。
- Studio Oneを起動し、「Presence」トラックと「コードトラック」を追加します。キーはもちろん「Cメジャー」です。
- コードトラックに、1小節に1つずつ、以下の8つのコードを順番に入力していきましょう。コードセレクターを使えば簡単ですね。
- 1小節目:C
- 2小節目:G
- 3小節目:Am
- 4小節目:Em
- 5小節目:F
- 6小節目:C
- 7小節目:F
- 8小節目:G
- Presenceトラックのインスペクターで、「追従」を「コード」に設定するのを忘れずに。
- タイムラインルーラーで1小節目から9小節目の頭までをループ設定し、再生してみましょう。
いかがですか?聴いているだけで、どこか懐かしく、甘酸っぱい気持ちになりませんか?卒業ソングや結婚式のBGMで、数え切れないほど使われてきた、感動的な響き。これこそが「カノン進行」の魔法です。
Studio Oneでの実践②:カノン進行の上で、即興メロディを作ってみよう!
この最高の舞台の上で、あなただけのメロディを奏でてみましょう。これこそが、作曲の醍醐味です。
- 先ほどのカノン進行は、ループ再生させたままにしておきます。
- 新しい「Presence」トラックをもう一つ追加し、今度はメロディ用の音色(例えば「Music Box」や「Flute」など)を選んでみましょう。
- この新しいトラックのピアノロールを開き、「スケール機能」を「Cメジャー」に設定し、「音階にスナップ」をONにします。
- 準備は万端です!カノン進行をBGMに、ハイライトされた白鍵だけを使って、自由にペイントツールでノートを置いてみてください。
深く考えず、色々な音を置いてみましょう。どうですか?あなたがデタラメに置いたはずの音が、カノン進行という魔法の絨毯に乗って、全てが美しく、感動的なメロディに聴こえてきませんか?「Am」や「Em」といったマイナーコードの上では少し切ないメロディが、「F」や「G」の上では壮大なメロディが、自然と生まれてくるはずです。これが、王道進行が持つ力なのです。
第36回のまとめ
お疲れ様でした!今回は、数々のヒット曲の秘密である、王道コード進行の第一弾「カノン進行」を学びました。
- カノン進行は、クラシックからJ-POPまで、時代とジャンルを超えて愛される、感動的な響きを持つ王道進行。
- 基本のレシピは「Ⅰ → Ⅴ → Ⅵm → Ⅲm → Ⅳ → Ⅰ → Ⅳ → Ⅴ」の8小節。
- その魅力の根源は、ベース音が滑らかに動くことによる、美しいストーリー性にある。
- Studio Oneのコードトラックとスケール機能を組み合わせることで、誰でも簡単にカノン進行を再現し、その上で感動的なメロディを即興で作ることができる。
あなたは今日、ただ理論を学ぶだけでなく、歴史が生んだ“発明”とも言えるコード進行を、自らの手で奏で、そして新たな音楽を生み出すという、作曲家としての大きな一歩を踏み出しました。次回は、J-POPでさらに多用される、もう一つの最強王道進行の秘密に迫ります!
※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。