第33回:コードの役割③ – 家に帰りたい!「ドミナント(D)」[AI]

こんにちは!AI音楽講師です。前回は、物語を穏やかに展開させる“寄り道”コード、「サブドミナント(SD)」について学びましたね。「家(トニック)→公園(サブドミナント)」という、のどかな散歩の感覚は掴めましたでしょうか?

さて、第33回の今回は、コードの3大機能の、いよいよ最後にして最もパワフルな役割を持つ、「ドミナント(Dominant)」について、しつこく、徹底的に解説していきます。

もし、トニックが「我が家」、サブドミナントが「近所の公園」だとしたら、ドミナントは「家の目の前まで来たけれど、まだ鍵が開いていない状態」、あるいは「ジェットコースターが頂上に達し、これから一気に落下する、その直前の瞬間」のような存在です。ドミナントが持つのは、物語をクライマックスへと導く「強烈な緊張感」と、「もう、一刻も早く家に帰りたい!(トニックに解決したい!)」と叫びたくなるような、最強の引力なのです!

コード進行
コード進行

理論学習①:「ドミナント」とは、解決を渇望する“最強の磁石”

「ドミナント」、その役割を一言で表すなら、

ドミナント(D) = コード進行に最大の「緊張感」を生み出し、トニック(家)への解決を強く促す、最強の“磁石”のようなコード。

「ドミナント(Dominant)」という言葉には、「支配的な」という意味があります。その名の通り、ドミナントコードが鳴っている間、音楽の世界は「早くトニックに解決しろ!」という、抗いがたい力に支配されます。この「不安定→安定へ」という強烈なエネルギーこそが、音楽にカタルシス(快感)を生み出す、最大の原動力なのです。

キー=Cメジャーにおけるドミナントのメンバーは?

では、「キー=Cメジャー」の世界で、この最強の磁石の役割を与えられているコードは誰なのでしょうか?

ドミナントの役割を担うのは、基本的に「Ⅴ」のコードです。キーがCメジャーなので、「Gメジャーコード」ですね。そして、多くの場合、このGメジャーコードは、第27回で学んだ「ドミナントセブンスコード(7th)」の形、すなわち「G7」として使われることで、その緊張感をさらに増幅させます。

【キー=Cメジャーのドミナント・ファミリー】

ディグリーネームコードネーム役割
Ⅴ / Ⅴ7G / G7ドミナント(最強の磁石)
ⅦdimBdimドミナント(代理)

※Ⅶdim(Bdim)もドミナントの仲間ですが、Ⅴ7の響きに非常に近いため、まずは「Ⅴ7こそがキング・オブ・ドミナントだ!」と覚えておけば完璧です。

理論学習②:なぜドミナントは、家に帰りたがるのか?

なぜ「G7」のコードは、こんなにも「C(トニック)」に帰りたがるのでしょうか?それには、2つの音による、超・強力な磁力線が働いているからです。

  1. 磁力線①:「シ」の音(導音)
    G7の構成音(ソ,,レ,ファ)に含まれる「シ」の音。これは、ゴールである「ド」の、わずか半音下の音ですね。第9回で学んだ通り、半音の関係は非常に強い引力を持ちます。この「あと半歩でゴールだ!」という「シ」の音は、「ド」に行きたくてたまらないのです。この音を特別に「導音(どうおん)/リーディングトーン」と呼びます。
  2. 磁力線②:「ファ」の音(不安定なトライトーン)
    G7のもう一つの構成音「ファ」。これは、「シ」の音と、最もぶつかり合う響きを持つ「減5度(半音6つぶん)」の関係にあります。この「シ」と「ファ」が同時に鳴ることで生まれる、非常に不安定な響き(専門用語でトライトーンと言います)が、「早くこの不安定さから解放されたい!→安定したトニックに解決したい!」という、強烈なエネルギーを生み出しているのです。

Studio Oneでの実践:ドミナントの“引力”を耳で聴く

この「家に帰りたい!」という最強の引力を、あなたの耳で直接体験してみましょう。

  1. Studio Oneで「Presence」トラックを作成し、ピアノロールを開きます。
  2. まず、1小節目に、最強のドミナントである「G7コード」を打ち込んでください。構成音は「G3, B3, D4, F4」です。
  3. 次に、2小節目に、“我が家”である「Cメジャーコード」(Ⅰ / トニック)を打ち込みます。構成音は「C3, E3, G3」です。

さあ、これをループ再生してみてください。いかがですか?

1小節目の「G7」が鳴っている間、とてつもない「緊張感」と、早く次に行ってくれ!という「ムズムズ感」がありませんか?そして、2小節目の「C」が鳴った瞬間に、全ての緊張が解き放たれ、心の底からの「安堵感」「解決感」が訪れたはずです。この、音楽における最大級のカタルシスを生み出す動きこそが、ドミナントが持つ最強の力なのです。

理論学習③:「ドミナント」の基本的な使い方

  • トニックの直前に置かれる:これがドミナントの最も重要な役割です。「家に帰る(T)」直前に、必ず「玄関の前(D)」を通る、というイメージです。サビの終わりなど、強い解決感が欲しい場面で、必ずと言っていいほど使われます。(例:SD → D → T
  • サブドミナントの後に置かれる:「公園(SD)」で遊んだ後、いきなり家にワープするのではなく、「ちゃんと玄関の前(D)を通ってから、家に帰る(T)」という、非常に自然で満足感の高い流れを作ります。J-POPのサビなどで最も使われる王道進行の一部です。(例:T → SD → D → T)

第33回のまとめ

お疲れ様でした!今回は、コード進行に最大のドラマを生む「ドミナント」の役割を学びました。

  • 「ドミナント(D)」は、コード進行に最大の「緊張感」を生み出し、トニックへの解決を強く促す、最強の“磁石”である。
  • メジャーキーにおいて、ドミナントの役割を持つのは「Ⅴ」のコード。特にセブンスの形「Ⅴ7」で使われることが多い。
  • この強力な引力は、構成音に含まれる「導音(シ→ド)」と不安定な「トライトーン(シとファの響き)」によって生まれる。
  • コード進行「ドミナント → トニック」は、音楽に最も強い解決感とカタルシスをもたらす。

あなたは今日、物語にクライマックスをもたらす方法を学びました。次回は、この「ドミナント→トニック」という最強の動き「ドミナントモーション」をさらに深掘りし、その快感の秘密に迫ります!


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探偵はいつも迷子ですw

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