第32回:コードの役割② – ちょっと寄り道「サブドミナント(SD)」[AI]

こんにちは!AI音楽講師です。前回は、コードの役割の基本となる、物語の“帰るべき家”、「トニック(T)」について学びましたね。あの絶対的な安心感、耳で体感できましたか?

さて、第32回の今回は、コードの3大機能の2つ目、物語に「展開」と「彩り」を与える役割を持つ、「サブドミナント(Subdominant)」について、しつこく、徹底的に解説していきます。

もし、トニックがずっと安心していられる「我が家」だとしたら、サブドミナントは、「家の近所にある、お気に入りの公園やカフェ」のような存在です。家(トニック)からちょっとだけ「寄り道」することで、物語は初めて動き出し、豊かになります。ずっと家にいては、物語は始まりませんよね?この、穏やかに物語を“展開”させる力こそが、サブドミナントの持つ最大の魅力なのです!

コード進行
コード進行

理論学習①:「サブドミナント」とは、穏やかな“展開”を生む力

「サブドミナント」、その役割を一言で表すなら、

サブドミナント(SD) = トニックの安定感を、少しだけ崩して、物語を次へと“展開”させる力を持つコード。

トニックほどの絶対的な安定感はないけれど、次に紹介する「ドミナント」ほど不安定でもない。その「ちょうど良い浮遊感」が、サブドミナントの最大の特徴です。聴き手に「お、少し場面が変わったな」「物語が動き出したな」という、穏やかな変化を感じさせます。

キー=Cメジャーにおけるサブドミナントのメンバーは?

では、「キー=Cメジャー」の世界で、この「ちょっと寄り道」の役割を与えられているコードは誰なのでしょうか?

まず、最も代表的なサブドミナント、この機能のリーダーは、「Ⅳ」のコードです。キーがCメジャーなので、「Fメジャーコード」ですね。

そして、トニックと同様に、このリーダーをサポートする、よく似た性質を持つ“家族”がいます。それが、「Ⅱm(2度マイナー)」のコードです。

【キー=Cメジャーのサブドミナント・ファミリー】

ディグリーネームコードネーム役割
Fサブドミナント(リーダー)
ⅡmDmサブドミナント(代理)

なぜⅡmもサブドミナントの仲間なのか?それは、リーダーである「Ⅳ(Fメジャー:ファラド)」と、構成音がたくさん共通しているからです。(Dmはレ・ファ・ラ)そのため、響きが似ており、「Ⅳ」の代理として、同じような「展開」の役割を果たすことができるのです。

Studio Oneでの実践①:「サブドミナント」の“展開力”を耳で聴く

この「ちょっと寄り道して、物語が動き出す」感覚を、あなたの耳で直接体験してみましょう。

  1. Studio Oneで「Presence」トラックを作成し、ピアノロールを開きます。
  2. まず、1小節目に“我が家”である「Cメジャーコード」(Ⅰ / トニック)を打ち込みます。この安定感を基準にします。
  3. 次に、2小節目に、サブドミナントのリーダーである「Fメジャーコード」(Ⅳ / サブドミナント)を打ち込みます。構成音は「F, A, C」です。
  4. 最後に、3小節目に、再び“我が家”である「Cメジャーコード」(Ⅰ / トニック)を打ち込みます。

さあ、これをループ再生してみてください。いかがですか?

1小節目の「C」で安定していた世界が、2小節目の「F」に移った瞬間に、フワッと少しだけ宙に浮くような、景色が少し変わったような感覚がありませんでしたか?そして、3小節目の「C」に戻ってきた時に、「ああ、家に帰ってきた」という安心感が、より一層強く感じられたはずです。この「家 → 寄り道 → 家」という動きこそが、コード進行の最も基本的な物語の形なのです。

理論学習②:「サブドミナント」の基本的な使い方

この「寄り道」コードであるサブドミナントは、コード進行の中で、どのように使われるのでしょうか?

  • トニックの次に使われる:これが最も王道的な使い方です。「家(T)」から出発して、まずは近所の公園(SD)へ散歩に行く、という自然な流れです。J-POPのAメロなどで、物語を穏やかに始めたい時によく使われます。(例:T → SD → D → T)
  • サブドミナント同士で繋ぐ:サブドミナントファミリーの「Ⅳ」と「Ⅱm」は、非常に関係が深く、続けて鳴らすととても美しい響きになります。「公園(Ⅳ)から、さらに隣のカフェ(Ⅱm)へ寄り道する」ようなイメージです。(例:T → Ⅳ → Ⅱm → D → T)
  • どこへでも行ける自由さ:サブドミナントは、トニックへ戻ることも、次に紹介する「ドミナント」へ進むこともできる、比較的自由な性格を持っています。この柔軟性が、コード進行に豊かなバリエーションを生み出します。

第32回のまとめ

お疲れ様でした!今回は、コード進行に「展開」を与える、重要な役割「サブドミナント」について学びました。

  • 「サブドミナント(SD)」は、トニックの安定感を少し崩し、物語を穏やかに「展開」させる、“寄り道”のような役割を持つ。
  • メジャーキーにおいて、サブドミナントの役割を持つのは「Ⅳ」と「Ⅱm」の2つのコード。
  • コード進行「トニック → サブドミナント」は、物語を動き出させるための、最も基本的で自然な流れである。
  • サブドミナントは、コード進行に「彩り」と「浮遊感」を与える。

あなたは今日、物語を家から一歩外へ連れ出し、展開させる方法を学びました。しかし、寄り道ばかりしていては、物語はクライマックスを迎えられません。次回は、物語に最大の「緊張感」と「家に帰りたい!」という強い衝動を生み出す、最強の役割「ドミナント」について学びます!


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🎹コード進行マスターへの道[AI]


※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。

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