第31回:コードの役割① – 帰るべき家「トニック(T)」[AI]
こんにちは!AI音楽講師です。前回は、Studio Oneの最強兵器「コードトラック」を使い、ダイアトニックコードを完全に自動生成する方法を学びましたね。あなたはもう、どんなキーの“コードの家族”も、一瞬で呼び出せるようになりました。
さて、第31回の今回からは、いよいよコード進行の“文法”、すなわち「なぜ、あるコードの次には、このコードが来ると気持ちよく聴こえるのか?」という、音楽の根源的なルールを学んでいきます。
その文法を理解するために、ダイアトニックコードという7人家族には、それぞれ「役割(機能)」が与えられている、という考え方を導入します。その役割は、大きく分けてたったの3種類。そして今回は、その中でも最も重要で、全ての物語の「始まり」と「終わり」を司る、絶対的な中心人物…「トニック(Tonic)」という役割について、しつこく、徹底的に解説します!
![第31回:コードの役割① - 帰るべき家「トニック(T)」[AI] 1 コード進行](https://zesys.net/blog/wp-content/uploads/2025/11/コード進行マスターへの道-300x169.jpg)
理論学習①:「トニック」とは、絶対的な安心感を持つ“我が家”
「トニック」、その役割を一言で表すなら、
トニック(T) = その曲の世界(キー)における、最も安定した、落ち着ける場所。“帰るべき家”であり、物語の“出発点”であり“終着点”。
です。あなたが音楽を聴いていて、「あ、曲が終わったな」「サビが終わって、ホッと一息ついたな」と感じる時、その瞬間には、ほぼ100%このトニックのコードが鳴っています。トニックは、聴き手に「安心感」「安定感」「解決感」を与える、絶対的な“ホームベース”なのです。
キー=Cメジャーにおけるトニックのメンバーは?
では、私たちの故郷である「キー=Cメジャー」の世界で、この最も重要な「トニック」の役割を与えられているコードは、一体誰なのでしょうか?
まず、最もパワフルなトニック、一家の大黒柱はもちろん、キーの主役そのものである「Ⅰ」のコードです。キーがCメジャーなので、「Cメジャーコード」ですね。これが“キング・オブ・トニック”です。
そして、実はトニックには、この大黒柱をサポートする、非常によく似た性質を持つ“家族”がいます。それが、「Ⅲm(3度マイナー)」と「Ⅵm(6度マイナー)」のコードです。
【キー=Cメジャーのトニック・ファミリー】
| ディグリーネーム | コードネーム | 役割 |
|---|---|---|
| Ⅰ | C | トニック(キング) |
| Ⅲm | Em | トニック(代理) |
| Ⅵm | Am | トニック(代理) |
なぜⅢmとⅥmもトニックの仲間なのか?それは、キングである「Ⅰ(Cメジャー:ドミソ)」と、構成音がたくさん共通しているからです。(Emはミ・ソ、Amはド・ミが共通)そのため、響きが似ており、「Ⅰ」の代理として使うことができるのです。
Studio Oneでの実践①:「トニック」の絶対的な安心感を耳で聴く
この「帰ってきた!」という絶対的な安心感を、あなたの耳で直接体験してみましょう。
ステップ1:物語の終わりを体験する
- Studio Oneで「Presence」トラックを作成し、ピアノロールを開きます。
- まず、少しだけ緊張感のある「Gメジャーコード」(G, B, D)を1小節目に打ち込んでみてください。(これは次回以降に学ぶ「ドミナント」という役割のコードです)
- そして、2小節目に、キング・オブ・トニックである「Cメジャーコード」(C, E, G)を打ち込みます。
さあ、これを再生してみてください。いかがですか?1小節目のGメジャーが鳴っている間は、どこか「フワフワ」して「次に行きたい!」という感じがしたのに、2小節目のCメジャーが鳴った瞬間に、「カチッ」と音がハマるような、完璧な「解決感」「終着感」がありませんでしたか?これこそが、トニックが持つ「物語を終わらせる力」なのです。
ステップ2:代理の響きを聴き比べる
次に、代理のトニックたちの響きを確認します。
- まず、キングである「Cメジャーコード」(Ⅰ)の響きを、もう一度しっかり聴いておきます。
- 次に、代理の一人である「Amコード」(Ⅵm)を打ち込んでみましょう。構成音は「A, C, E」です。
- 最後に、もう一人の代理、「Emコード」(Ⅲm)を打ち込みます。構成音は「E, G, B」です。
この3つのコードを聴き比べてみてください。AmとEmはマイナーコードなので、Cメジャーとは明るさが違います。しかし、3つともどこか「落ち着いていて」「安定している」という共通の空気感を持っていることに気づくでしょうか?これが「トニック・ファミリー」の響きなのです。
理論学習②:「トニック」の基本的な使い方
この「帰るべき家」であるトニックは、コード進行の中で、具体的にどのように使われるのでしょうか?
- 曲の始まりに使う:物語の出発点として、まず「ここが我が家ですよ」と提示するために、曲の冒頭で使われることが非常に多いです。(例:C → F → G → C)
- 曲の終わりに使う:色々な冒険(他のコード)を経て、最後に必ず我が家に帰ってくる、という物語の締めくくりとして、曲の最後に使われます。これが最も強い「終止感」を生みます。(例:F → G → C)
- サビの頭に使う:サビという、曲の中で最も盛り上がるセクションの始まりにトニックを置くことで、聴き手に強い印象と安心感を与えます。
第31回のまとめ
お疲れ様でした!今回は、コード進行の文法の第一歩として、物語の中心である「トニック」の役割を学びました。
- ダイアトニックコードには、大きく分けて3つの「役割(機能)」がある。
- 「トニック(T)」は、その中で最も安定しており、「安心感」「解決感」を与える、“帰るべき家”のような存在。
- メジャーキーにおいて、トニックの役割を持つのは「Ⅰ」「Ⅲm」「Ⅵm」の3つのコード。
- トニックは、主に曲の始まりと終わりで使われ、物語に「出発点」と「終着点」を与える。
あなたは今日、コード進行という物語の「主人公の家」を特定できるようになりました。次回は、この家からちょっと「寄り道」するためのコード、「サブドミナント」について学んでいきます!
※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。