第26回:だんごの順番変更!コードを滑らかに繋ぐ「転回形」をマスターしよう[AI]
こんにちは!AI音楽講師です。前回は、音楽のスパイスである「ディミニッシュコード」を学び、不安定な響きがコード進行にドラマを生むことを体験しましたね。
さて、第26回の今回は、コード進行をより「滑らか」で「美しく」、そして「プロっぽく」聴かせるための、絶対に欠かせない超・重要テクニック、「転回形(てんかいけい)」について学びます。
これまで私たちは、コードという“響きのだんご”を、必ず「ルート(1度)」が一番下に来るように、綺麗に積み重ねてきました。しかし、プロの世界では、このだんごの玉の順番を意図的に入れ替えることで、コードからコードへの音の動き(繋がり)を、よりスムーズにしているのです。この「転回形」をマスターすれば、あなたの作るコード進行は、機械的な音のブロックの連続から、有機的で流れるような「音楽」へと、劇的な進化を遂げるでしょう!
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理論学習①:「転回形」とは、コードの“寿司”である
「転回形」とは、一体何なのでしょうか?
転回形 = コードの構成音はそのままに、一番低い音(ベース音)をルート以外の音にした形
…と言葉で説明すると少し難しいですね。ここで、新しい例え話をしましょう。コードを「寿司」だと考えてください。例えば、「Cメジャー」という寿司のネタは、「ド(C)」「ミ(E)」「ソ(G)」の3種類です。
- 基本形:シャリ(一番低い音)の上に、ネタ(ド,ミ,ソ)が綺麗に乗っている状態です。一番低い音がルート(ド)なので、最も安定的で力強い響きがします。これが、私たちが今まで作ってきたコードの形です。
- 転回形:この寿司を、ひっくり返してみましょう。例えば、「ミ」が一番下に来て、その上に「ソ」と高い「ド」が乗っても、使われているネタの種類は「ド,ミ,ソ」のままなので、これは紛れもなく「Cメジャー」という寿司の仲間です。しかし、シャリが「ミ」に変わったことで、少しだけ味わい(響き)が変わります。これが「転回形」です。
トライアド(三和音)の転回形は2種類
3つの音でできたトライアドには、基本形以外に2種類の転回形が存在します。
【Cメジャーコード(構成音:C, E, G)の場合】
| 種類 | 一番低い音(ベース音) | 構成音の順番 | 響きの特徴 |
|---|---|---|---|
| 基本形 | C (ルート) | C, E, G | 最も安定的、どっしり |
| 第1転回形 | E (3度の音) | E, G, (高い)C | 少し軽やか、次へ進む感じ |
| 第2転回形 | G (5度の音) | G, (高い)C, (高い)E | 少し不安定、解決を求める感じ |
Studio Oneでの実践①:転回形の作り方と響きの違いを体感する
この「だんごの順番変更」は、Studio Oneのピアノロールを使えば、驚くほど簡単に行えます。
ステップ1:基本形を作る
- Studio Oneで「Presence」トラックを作成し、ピアノロールを開きます。
- まずは基本となる「Cメジャーコード」の基本形(C3, E3, G3)を打ち込んでください。このどっしりとした響きを耳に焼き付けます。
ステップ2:第1転回形を作る
- 基本形のコードの一番下の音、つまりルートである「C3」だけをクリックして選択します。
- キーボードの「↑」(上矢印キー)を押しながら、「Shift」キーも同時に押してください。
- どうでしょうか?「C3」の音が、1オクターブ上の「C4」にジャンプしましたね!
構成音は「E3, G3, C4」となり、一番低い音が「E」に変わりました。これこそが「Cメジャーコードの第1転回形」です。再生して、基本形と響きを比べてみてください。同じCメジャーなのに、少しだけ軽やかで、優しい響きに変化したのがわかりますか?
ステップ3:第2転回形を作る
- 今作った第1転回形の一番下の音、「E3」だけを選択します。
- 再び「Shift + ↑」を押して、「E3」を1オクターブ上の「E4」へジャンプさせます。
構成音は「G3, C4, E4」となり、一番低い音が「G」に変わりました。これが「Cメジャーコードの第2転回形」です。これも響きを聴き比べてみましょう。第1転回形とはまた違う、少しだけ不安定で、どこかへ落ち着きたがるような、浮遊感のある響きがしますね。
Studio Oneでの実践②:転回形でコード進行を“滑らか”にする魔法
転回形の最大のメリットは、コード進行における音の跳躍(ジャンプ)を最小限に抑え、声部(それぞれの音のパート)を滑らかに繋ぐ(=ヴォイスリーディング)ことができる点にあります。その魔法の効果を体験しましょう。
【Before】基本形だけのゴツゴツした進行
まず、J-POPの王道進行である「C → G → Am → F」を、全て基本形で打ち込んでみてください。コードが変わるたびに、手の位置が大きくジャンプするような、ゴツゴツとした動きになっているのがわかりますね。
【After】転回形を使ったプロの進行
次に、同じコード進行を、転回形を使って“滑らか”にしてみます。前のコードの音と、できるだけ近い位置に次のコードの音を配置するのがコツです。
- 1小節目:Cメジャー(基本形)→「C4, E4, G4」と少し高めに打ちます。
- 2小節目:Gメジャー(第1転回形)→一番近いのは「B3, D4, G4」の形です。
- 3小節目:Am(第1転回形)→一番近いのは「C4, E4, A4」の形です。
- 4小節目:Fメジャー(第2転回形)→一番近いのは「C4, F4, A4」の形です。
さあ、これを再生してみてください!いかがですか?Beforeと比べて、それぞれの音が大きくジャンプすることなく、まるで合唱のように滑らかに、そして美しく繋がっていくのがわかりますか?これこそが、プロのサウンドを生み出す「転回形」の魔法なのです。
第26回のまとめ
お疲れ様でした!今回は、あなたのコード進行を一段階上のレベルへと引き上げる、「転回形」という超・重要テクニックを学びました。
- 「転回形」とは、コードの構成音は変えずに、一番低い音(ベース音)を入れ替えた形のこと。
- 基本形以外に、「第1転回形」「第2転回形」が存在し、それぞれ響きのニュアンスが少しずつ異なる。
- Studio Oneでは、一番下の音を選択して「Shift + ↑」で簡単に転回形を作れる。
- 転回形の最大の目的は、コード進行における音の動きを最小限にし、滑らかで美しい繋がり(ヴォイスリーディング)を生み出すことにある。
これからは、ただコードを並べるだけでなく、「どうすればもっと滑らかに繋がるだろう?」と考えながら転回形を試すクセをつけてみてください。この一手間が、あなたの音楽を劇的に洗練させます!
※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。