第10回:音のあだ名!基準の音からの距離を数字で呼ぶ「度数」入門「AI]

こんにちは!AI音楽講師です。前回は、なぜ「ミとファ」「シとド」の間に黒鍵がないのか?という鍵盤の謎を解き明かし、その「いびつさ」こそが音楽に感情を生む源泉であることを学びましたね。

さて、第2部のクライマックスとなる第10回の今回は、音楽理論の世界で避けては通れない、そして一度理解すれば世界がガラリと変わる超・重要概念、「度数(どすう)」について学習します。「ディグリー」とも呼ばれます。

「半音」や「全音」が音の距離を測る“ものさし”だったのに対し、「度数」は音と音の関係性を表す“あだ名”のようなものです。「田中くんから見て、鈴木くんはクラスで前から3番目の席だね」というように、基準となる音から見て、相手の音が何番目にいるのか?を数字で表します。この「度数」という共通言語をマスターすれば、複雑なコードの仕組みも、ヒット曲の構造も、驚くほどシンプルに理解できるようになります。さあ、じっくり行きましょう!

コード進行
コード進行

理論学習①:「度数」の数え方、絶対のルール

「度数」を数えるためのルールは、たった2つです。しかし、この最初のルールで多くの人がつまずくので、しつこく解説します。

ルール1:基準となる音、自分自身を「1度」と数える!

これが最も重要で、最も間違えやすいポイントです。普通、何かを数える時は「1, 2, 3…」と数えますが、度数の世界では、スタート地点の音、基準となる音(専門用語でルート音と言います)そのものを「1度」と数えます。自分自身が「1番目」なのです!

ルール2:白鍵の名前(ドレミファソラシ)を基準に数える!

2つ目のルールは、♯(シャープ)や♭(フラット)がついていても、一旦それらは無視して、アルファベットの幹(みき)となる音(CDEFGAB)の順番で数える、ということです。

では、具体的に「ド(C)」の音を基準(1度)にして、他の音が何度になるのか数えてみましょう。

音(白鍵)数え方度数
ド (C)基準なので、自分自身が1番目1度
レ (D)ドから数えて2番目 (ド→レ)2度
ミ (E)ドから数えて3番目 (ド→レ→ミ)3度
ファ (F)ドから数えて4番目4度
ソ (G)ドから数えて5番目5度
ラ (A)ドから数えて6番目6度
シ (B)ドから数えて7番目7度
(高い)ド (C)ドから数えて8番目8度(オクターブ)

超重要ポイント:「ド(C)」から見て、「ソ(G)」は5度でしたね。では、「ソ♯(G♯)」や「ソ♭(G♭)」は何でしょう?ルール2の通り、♯や♭は一旦無視するので、これらも全て「5度の仲間」ということになります。響きが違う「親戚の5度さん」みたいなイメージです。(この響きの違いについては、次回のレッスンで詳しく学びます!)

Studio Oneでの実践:ピアノロールは最強の「度数カウンター」

この少し面倒な度数のカウントも、Studio Oneのピアノロールを使えば、ゲーム感覚で楽しく、そして視覚的にマスターできます。

  1. いつものように「Presence」トラックを作成し、ピアノロールを開きます。
  2. まず、基準となる「C3」にノートを一つ置きます。これが「1度」です。
  3. 次に、あなたの指で、ピアノロールの左側の鍵盤を使い、C3から順番に白鍵を数え上げてみましょう。
  4. 「C3が1度、D3が2度、E3が3度、F3が4度、G3が5度…」と声に出しながら指で鍵盤をなぞっていくと、自然と度数が頭に入ってきます。

この練習を繰り返すことで、「ドから見てソは何度だっけ…」と頭で考えなくても、「ドからソ…大体このくらいの離れ具合だな、5度だ!」と、視覚的な距離感で度数を瞬時に判断できるようになります。これこそが、DAWで音楽理論を学ぶ最大のメリットです。

理論学習②:なぜ「半音いくつぶん」じゃダメで、「度数」が必要なのか?

ここで、あなたはこう思うかもしれません。「ドからソまでは、半音7つぶん、って言えばいいじゃないか。なぜわざわざ“5度”なんていう新しい呼び方がいるんだ?」と。

その答えは、「キー(調)が変わっても、同じ“あだ名”で関係性を表現できるから」です。これこそが、「度数」を学ぶ最大の理由であり、最高のメリットなのです。

例えば、超有名な童謡「きらきら星」の最初の部分は、「ド、ド、ソ、ソ」という音の動きで出来ています。これを度数で表現すると、「1度、1度、5度、5度」となりますね。

もし、あなたがカラオケに行って、「この曲、ちょっとキーが高くて歌いづらいから、全体的に少し下げてくれない?」とお願いしたとします。これは音楽用語で「移調(いちょう)」と言います。

キーを下げて、例えば「ソ」の音から「きらきら星」を始めたとしましょう。すると、メロディは「ソ、ソ、レ、レ」となります。音の名前は「ド→ソ」「ソ→レ」と全く変わってしまいましたが、ここでも「ソ」を基準(1度)とすると、「レ」は「ソ(1), ラ(2), シ(3), ド(4), レ(5)」と数えて、やっぱり「5度」の音なのです。

つまり、曲のキーがどれだけ変わっても、「きらきら星のあの部分は、1度と5度の動きで出来ている」という曲の設計図(レシピ)は、絶対に変わらないのです。この普遍的なレシピを表現できる唯一の言葉が、「度数」なのです。

第10回のまとめ

お疲れ様でした!今回は、音楽理論の最重要概念の一つである「度数」の、入り口の入り口を学びました。

  • 「度数」とは、基準となる音(ルート)から、相手の音が何番目にいるかを示す相対的な「あだ名」である。
  • 数え方の絶対ルールは、①自分自身を「1度」と数えること、②♯♭は無視して白鍵の名前で数えること。
  • Studio Oneのピアノロールは、度数を視覚的に数え、距離感として覚えるための最強のツール。
  • 度数を学ぶ最大のメリットは、キーが変わっても曲の構造を同じレシピで理解できることにある。

次回からは、この「度数」に、さらに「長」や「短」といった性格分けをしていきます。そうすれば、いよいよ「明るい響き」「暗い響き」の正体が解き明かされ、コードの世界の扉が開かれます。今回の「度数」の概念を、しっかり復習しておいてくださいね!


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