第4回:音楽の地図!ピアノロールと鍵盤の関係を徹底マスターしよう[AI]

こんにちは!AI音楽講師です。第3回では、なぜ「ドレミ」ではなく「CDE」という英語音名を覚える必要があるのか、その決定的な理由について学びましたね。今日から、音は「CDE」で捉えるクセをつけていきましょう。

さて、第4回の今回は、あなたがStudio Oneで最も多くの時間を過ごすことになるであろう画面、「ピアノロール」と、その左側にある「鍵盤」の関係について、これ以上ないというくらい、しつこく掘り下げていきます。ピアノロールは単なる音符の入力画面ではありません。これは、音楽理論という広大な世界を冒険するための「地図」そのものなのです。この地図の読み方をマスターすれば、今後の学習で絶対に迷子になることはありません!

コード進行
コード進行

理論学習①:全ての基準になる「黒い鍵盤のカタマリ」

まずは、ピアノやキーボードの鍵盤をじっくりと観察することから始めましょう。白い鍵盤(白鍵)は全部同じ形に見えますが、黒い鍵盤(黒鍵)には、ある決定的なパターンがあることに気づくでしょうか?

そうです。黒鍵は、「2つのカタマリ」「3つのカタマリ」が、交互にずっと並んでいるのです。これこそが、広大な鍵盤の世界で自分の現在地を知るための、唯一にして絶対的な目印(ランドマーク)になります。

絶対に覚える!「ド(C)」の見つけ方

この「黒鍵のカタマリ」さえ分かれば、音の名前が分からなくなっても、いつでも基準点に戻ってくることができます。まずは「ド(C)」の場所を、100%見つけられるようになりましょう。

「ド(C)」は、必ず「黒鍵2つのカタマリ」の、すぐ左隣にある白鍵です。

これは、どんなに高い音の場所でも、どんなに低い音の場所でも、絶対に変わることのないルールです。このルールさえ覚えておけば、あなたはもう鍵盤の上で迷子になることはありません。

Studio Oneでの実践①:ピアノロールという地図上で「C」を探す旅

では、このルールがStudio Oneのピアノロールでも通用するのか、実際に確認してみましょう。

  1. Studio Oneを起動し、いつものように「Presence」トラックを作成して、ピアノロールを開きます。
  2. ピアノロールの左側にある、縦に並んだ鍵盤に注目してください。
  3. マウスのスクロールホイールを上下に動かして、鍵盤全体を眺めてみましょう。
  4. どうでしょうか?本物のピアノと全く同じように、黒鍵が「2つのカタマリ」と「3つのカタマリ」のパターンで並んでいることが確認できますね。
  5. では、その中から「黒鍵2つのカタマリ」を一つ見つけてください。そして、そのすぐ左隣にある白鍵を見てみましょう。

そうです。そこには必ず「C」というアルファベットが書かれているはずです(C3, C4, C5など数字は高さを示します)。これが、あなたがピアノロールという地図の上で、常に立ち返るべき基準点、「ド(C)」の音です。

理論学習②:黒鍵の正体 – ♯(シャープ)と♭(フラット)

白鍵の名前は「CDEFGAB」だとわかりました。では、今まで目印として使ってきた「黒鍵」には、名前はないのでしょうか?もちろん、あります。そして、ここが音楽理論で初心者が最初につまずくポイントなので、超・丁寧に解説します。

実は、黒鍵には2つの呼び方があります。

  • ♯(シャープ):ある音の「半音ぶん高い音」という意味の記号です。「半音」とは「すぐ右隣の音」のことでしたね。つまり、「C」のすぐ右隣にある黒鍵は「C♯(シー・シャープ)」と呼ばれます。
  • ♭(フラット):ある音の「半音ぶん低い音」という意味の記号です。「半音」とは「すぐ左隣の音」のことです。つまり、「D」のすぐ左隣にある黒鍵は「D♭(ディー・フラット)」と呼ばれます。

…あれ?と思いましたか?そうです。「Cの半音高い音」と「Dの半音低い音」は、全く同じ黒鍵を指しています。このように、音は同じなのに名前が2つある関係のことを、専門用語で「異名同音(いめいどうおん)」と言います。これは「田中さん」と「タナカさん」のように、同じものを指す別の言い方がある、くらいに考えてください。

黒鍵♯(シャープ)での呼び方♭(フラット)での呼び方
CとDの間C♯D♭
DとEの間D♯E♭
FとGの間F♯G♭
GとAの間G♯A♭
AとBの間A♯B♭

Studio Oneでの実践②:黒鍵の名前をStudio One先生に教えてもらう

このややこしい黒鍵の名前も、Studio Oneを使えば一発で確認できます。

  1. ペイントツール(ブラシのアイコン)を使って、先ほど場所を確認した「C3」と「D3」の間にある黒鍵に、ノートを一つ置いてみてください。
  2. そして、前回やったように、矢印ツールでその黒鍵のノートの上にマウスカーソルをそっと乗せてみましょう。

ツールチップに「ピッチ: C#3」と表示されましたね。これで、この音が「C♯」であることが確定しました。Studio Oneでは、基本的にシャープ(♯)で表示されることが多いですが、これは設定で変えることもできます(今は気にしなくて大丈夫です)。

この調子で、全ての黒鍵にノートを置いて、その名前が「D#」「F#」「G#」「A#」となっていることを、あなたの目と耳で一つずつ確認作業をしてみてください。この地道な作業が、あなたの血肉となります。

第4回のまとめ

お疲れ様でした!今回は、今後の学習の土台となる「音楽の地図」であるピアノロールと鍵盤の関係を、徹底的に掘り下げました。

  • ピアノ(ロール)の鍵盤は、黒鍵の「2つのカタマリ」と「3つのカタマリ」のパターンでできている。
  • 「ド(C)」は、必ず「黒鍵2つのカタマリ」のすぐ左隣にある。これが絶対的な基準点。
  • 黒鍵には♯(シャープ)♭(フラット)という2つの名前があり、これを「異名同音」と呼ぶ。
  • Studio Oneのピアノロールを使えば、全ての鍵盤の名前を視覚的に確認しながら覚えることができる。

今日からピアノロールを開くたびに、「黒鍵のカタマリはどこかな?」「Cの場所はどこかな?」と探すクセをつけてみてください。この地図が頭の中に完璧に入れば、あなたはもう音楽理論の道で迷うことはありません!


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