「新NISAで老後資金を作れたとして、いつ売ればいいの?」
「せっかく増やしたお金、使うのがもったいなくて死ぬまで持ったままになりそう…」
資産形成のゴールは「お金持ちになって死ぬこと」ではありません。
増やしたお金を使って、人生を豊かに楽しみ切ることですよね。
しかし、実は投資の世界では「増やすこと」よりも「取り崩す(使う)こと」の方が精神的に難しいと言われています。
苦労して積み上げた資産が減っていくのを見るのは、本能的に恐怖を感じるからです。

結論から言うと、新NISAの最適な出口戦略は「運用を続けながら、定率(%)で少しずつ売却していくこと」です。
この記事では、資産寿命をできるだけ長く延ばすための賢い取り崩し方(4%ルール)と、老後の不安を消すための売却テクニックについて解説します。
目次
なぜ「一括売却」してはいけないのか?資産寿命の罠

多くの人が「60歳や65歳で定年退職したら、新NISAを全部解約して現金にして、それを少しずつ使おう」と考えがちです。
しかし、これは非常にもったいない選択です。
なぜなら、新NISAの最大のメリットである「非課税での運用」を自ら捨ててしまうことになるからです。
人生100年時代、65歳で引退しても、その後30年以上の人生が続きます。
その間、資産を現金(金利ほぼ0%)で持っておくのと、新NISAで運用(年利3〜5%程度)しながら持っておくのとでは、資産が尽きるスピードが全く違います。
| 取り崩し方 | 特徴 |
|---|---|
| 全部売って現金化 | お金は増えないため、使えば使うほど猛スピードで減っていく。 「お金がなくなる恐怖」と戦うことになる。 |
| 運用しながら取り崩し | 残っているお金が利益を生み続けるため、資産が減るスピードが遅くなる。 うまくいけば、使いながら増えることもある。 |
新NISAは無期限の制度です。
「出口」といっても、完全にやめる必要はありません。死ぬ直前まで非課税メリットを使い倒しましょう。
「定額」より「定率」!資産を長持ちさせる4%ルール

では、具体的にどうやって売却していけばいいのでしょうか?
ネット証券には「自動売却サービス」がありますが、設定には大きく分けて2つのパターンがあります。
① 定額取り崩し(毎月10万円など)
「年金にプラスして、毎月10万円欲しい」というように金額を決める方法です。
生活設計はしやすいですが、暴落時に資産を大きく削ってしまうリスクがあります。
- 株価が高い時: 少ない口数で10万円作れる(資産は減りにくい)。
- 株価が暴落した時: 10万円作るために大量の口数を売る必要がある(資産が激減する)。
② 定率取り崩し(毎年4%など)
こちらが推奨される方法です。
金額ではなく「資産残高の〇〇%を売る」と決める方法です。
米国で有名な研究に「4%ルール」というものがあります。
💡 4%ルールとは?
「資産を米国株などで運用しながら、毎年その残高の4%ずつ取り崩せば、30年後も資産が尽きていない可能性が非常に高い(95%以上)」という理論。
定率取り崩しのメリットは、暴落への耐性が強いことです。
- 株価が高い時: 資産が増えているので、受け取れる金額も増える(贅沢できる)。
- 株価が暴落した時: 資産が減っているので、売却額も自動的に減る(資産を守れる)。
「暴落時は受け取り額が減るので節約する」という調整機能が働くため、資産寿命が劇的に延びるのです。
主要なネット証券(SBI・楽天)では、投資信託の「定率売却」の自動設定が可能です。
老後が近づいたら、積立設定を解除して、この売却設定に切り替えるだけでOKです。
一番大切なのは「使う力」。思い出に投資しよう

テクニックの話をしてきましたが、最後にお伝えしたいのは「お金はあの世に持っていけない」ということです。
ベストセラー『DIE WITH ZERO(ゼロで死ぬ)』という本でも書かれていますが、多くの高齢者が「もっとお金を使えばよかった」と後悔して亡くなるそうです。
不安だからといって死ぬまでお金を抱え込んでいては、何のために若い頃から我慢して新NISAで積み立ててきたのか分かりません。
「思い出配当」を受け取ろう
運用で増えたお金は、ただの数字ではありません。
それは、あなたや家族が楽しい時間を過ごすためのチケットです。
- 夫婦で豪華なクルーズ旅行に行く
- 孫の教育資金を援助してあげる
- 昔からの夢だった習い事を始める
- リフォームして快適な家にする
これらはすべて、人生の最後に残る「思い出」という配当金になります。
「資産が減るのが怖い」という気持ちを乗り越えて、「私の人生を豊かにしてくれてありがとう」と感謝しながら売却ボタンを押せるようになりましょう。
金融庁のサイトでも、ライフプランに合わせた資産活用の重要性が示唆されています。
参考:金融庁:NISA特設ウェブサイト
まとめ:終わり良ければすべて良し
今回は、新NISAの出口戦略について解説しました。
まだ先の話かもしれませんが、ゴールのイメージを持つことで、今の積立も安心して続けられるはずです。
【今回の要点おさらい】
- 定年しても一括売却はしない。運用しながら取り崩すのが正解。
- 資産を長持ちさせるなら、定額よりも「定率取り崩し(例:4%)」がおすすめ。
- 一番の目的は幸せになること。増えたお金は遠慮なく「思い出」に変えよう。
これで、新NISAの仕組みから始め方、暴落対策、そして終わらせ方まで、必要な知識はすべて揃いました。
長い講義でしたが、ここまで付いてきてくれたあなたは、もう立派な投資家としての知識を持っています。
次回は最終回。
これまで学んだことを振り返りながら、あなたが今日から行動を起こすための「完全ToDoリスト」をお渡しします。
知識を知識のままで終わらせず、あなたの未来を変える一歩を踏み出しましょう。
シリーズナビゲーション
- 今の立ち位置: 全10回中、今回は【第9回】です。
- 次回予告: 【第10回】【完全ガイド】新NISAの始め方は?口座開設から積立設定までの手順
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探偵はいつも迷子ですw