新NISAはギャンブル?投資が怖い初心者が知るべきリスクと誤解

「新NISAがお得なのは分かったけど、やっぱり投資ってギャンブルみたいで怖い…」
「汗水たらして貯めたお金が、一瞬でゼロになったらどうしよう」

投資未経験の方がそう感じるのは、ある意味で正解です。
日本人は学校でお金の教育を受けてこなかったため、「投資 = 怪しい、危険、博打(バクチ)」というイメージを持つ人が多いからです。

新NISA
新NISA

しかし、結論から言うと、新NISAで推奨されている「長期投資」は、パチンコや競馬などのギャンブルとは全くの別物です。

この記事では、「投資とギャンブルの決定的な違い」と、初心者が絶対に知っておくべき「リスクを限りなくゼロに近づける方法」について解説します。

この仕組みを知れば、「なぜ国が国民に投資を勧めているのか」が腑に落ち、漠然とした恐怖心が「納得」に変わるはずです。

そもそも「投資」と「ギャンブル(投機)」は何が違う?

多くの人が混同していますが、お金を増やす行為には「投資」「投機(ギャンブル)」の2種類があります。
新NISAを始める前に、この違いを明確にしておきましょう。

ギャンブル(投機)=「奪い合い」

パチンコ、競馬、宝くじ、そしてFX(短期売買)などがこれに当たります。
これらは「ゼロサムゲーム(誰かが勝てば、誰かが負ける)」の世界です。

例えば、4人で麻雀をして1人が大勝ちした場合、他の3人は必ず負けていますよね。
参加者全員のお金をテーブルに集めて、それを奪い合っているだけなので、全員が勝つことはあり得ません。
さらに、運営元(胴元)が手数料を取るため、参加者が受け取るお金の合計は、賭けたお金の合計よりも必ず少なくなります(マイナスサムゲーム)。

投資 = 「分かち合い」

一方、新NISAで主に行う「株式投資(長期)」は、「プラスサムゲーム(全員が勝てる可能性がある)」の世界です。

企業は、投資家から集めたお金を使ってビジネスを行い、利益を生み出します。
世界経済は、人口増加や技術革新によって年々成長し続けています。
企業が成長して価値(パイ)そのものが大きくなれば、株価も上がり、配当も増えるため、参加者全員が利益を得られる可能性があるのです。

項目ギャンブル(投機)投資(新NISA)
目的短期間での一発逆転中長期的な資産形成
期間数秒〜数日10年〜20年以上
仕組み誰かの損が、誰かの利益になる
(ゼロサムゲーム)
経済成長の果実を分け合う
(プラスサムゲーム)
勝率運の要素が強い時間をかけるほど高まる

💡 ここがポイント!
新NISAは「カジノでチップを増やす」ことではなく、「農場に種をまいて、時間をかけて作物を育てる」ことに似ています。
農作物は、他人から奪うものではなく、太陽と時間によって増えるものだからです。

新NISAで初心者が陥りやすい「3つの誤解」

投資とギャンブルの違いが分かったところで、多くの初心者が抱えている「新NISAへの誤解」を解いておきましょう。
これを知らないと、「こんなはずじゃなかった!」と後悔することになります。

誤解①:「元本保証」だと思っている

これは一番危険な誤解です。
新NISAはあくまで投資なので、元本(投資した金額)が減るリスクは必ずあります。

「経済は成長する」と言いましたが、一直線に上がるわけではありません。
リーマンショックやコロナショックのように、一時的に大きく下がることもあります。
銀行預金のように「100万円預けたら、絶対に100万円以上で返ってくる」という保証はないのです。

誤解②:すぐにお金持ちになれると思っている

「新NISAで1億円!」といったSNSの投稿を見かけるかもしれませんが、それはごく一部のプロか、詐欺まがいの情報です。
新NISA(つみたて投資枠)で期待できるリターンは、平均して年利5%〜7%程度です。

100万円投資しても、1年後に増えているのは5万円〜7万円くらい。
一晩で倍になるような魔法ではありません。「時間をかけて、ゆっくりとお金持ちになる」のが新NISAです。

誤解③:専門知識がないとできないと思っている

「株価チャートを毎日チェックして、売買のタイミングを見極める…」
そんなプロトレーダーのようなことは必要ありません。

新NISA(特につみたて投資枠)は、一度設定したら「ほったらかし」にするのが正解です。
むしろ、余計なことをして頻繁に売買する人ほど成績が悪くなるというデータもあります。
知識ゼロの初心者でも、プロと同じような成績を出せる商品(インデックスファンド)が用意されているので安心してください。

金融庁の資料でも、長期投資の効果について詳しく説明されています。
参考:金融庁:投資の基本(長期・積立・分散)

暴落が怖い?リスクを最小限にする「長期・積立・分散」の魔法

「元本割れのリスクがあるなら、やっぱり怖い…」
そう思ったあなたに朗報です。

投資の世界には、リスク(振れ幅)を極限まで小さくするための「3つの鉄則」があります。
新NISAは、この3つを誰でも自動的に実践できるように設計された制度なのです。

① 長期(時間を味方につける)

過去のデータを見ると、株式投資は1年や2年などの短期間では、プラスになることもあれば、大きくマイナスになることもあります。
しかし、15年〜20年以上保有し続けると、過去のどの期間を切り取ってもプラスに収束しているという実績があります。

つまり、「長く持てば持つほど、負ける確率は低くなる」のです。
新NISAが「無期限」になったのは、この長期投資をさせるためです。

② 積立(タイミングを分散する)

「安い時に買って、高い時に売りたい」と誰もが思いますが、プロでも底値を見極めるのは不可能です。
そこで有効なのが「毎月決まった額を買い続ける(積立投資)」こと。

これを「ドル・コスト平均法」と呼びます。
価格が高い時は少なく買い、価格が暴落して安い時にはたくさん買うことになるため、結果的に「平均購入単価」を安く抑えることができます。
「暴落しても、たくさん買えてラッキー」と思えるようになる最強の手法です。

③ 分散(投資先を分ける)

「卵を一つのカゴに盛るな」という有名な投資格言があります。
カゴを落としたら、全ての卵が割れてしまうからです。

もし1つの企業の株だけに全財産を投資して、その会社が倒産したら資産はゼロになります。
しかし、新NISAの投資信託(オルカンなど)を買えば、1本で世界中の数千社の株を少しずつ持っている状態になれます。
どこか1社がダメになっても、全体への影響は微々たるものです。

まとめ:怖いのは「投資」ではなく「無知」であること

今回は、投資に対する誤解とリスク管理について解説しました。
ギャンブルとの違いが理解できたでしょうか?

【今回の要点おさらい】

  • 新NISAは「奪い合い(ギャンブル)」ではなく、「成長を分かち合う(投資)」
  • 元本保証ではないが、「長期・積立・分散」でリスクをコントロールできる。
  • 短期間での大儲けは狙わず、10年〜20年かけてゆっくり増やすのが正解。

幽霊が怖いのと同じで、投資が怖いのは「正体が分からないから」です。
仕組みを知ってしまえば、必要以上に恐れることはありません。

では、実際に「長期・積立・分散」を続けると、お金はどれくらい増えるのでしょうか?
次回は、数字を使った具体的なシミュレーションを見ていきましょう。
「複利(ふくり)」というアインシュタインも驚いた魔法の力をお見せします。


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  • 今の立ち位置: 全10回中、今回は【第2回】です。
  • 次回予告: 【第3回】新NISAのシミュレーション!月3万円を20年積み立てるといくら?

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