【第7回】新人経理が学んだ!Excelで伝票・仕訳帳入力のミスを検出する関数活用【HowTo】[AI]

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このブログは「経理の基本で使用するExcel関数シリーズ」です
第1回:Excelの基本操作と画面構成
第2回:基本関数入門 — SUM・AVERAGE・COUNTなど
第3回:条件付き関数の使い方 — IF・SUMIF・COUNTIF
第4回:検索・参照関数 — VLOOKUP・INDEX/MATCH
第5回:データの可視化 — グラフ作成と書式設定
第6回:テーブル・フィルター・並べ替えでデータ管理
第7回:ピボットテーブルで集計・分析する
第8回:データ分析基礎 — 統計関数・データ検証
第9回:マクロ・自動化入門 — VBAまたはOfficeスクリプト
第10回:応用テクニックまとめと実践サンプル

こんにちは。経理事務1年目の新人です。
前回は「請求書や伝票チェックと消費税計算」に挑戦しました。

今回は、実務で一番怖い 「仕訳帳や伝票入力のミス」 をExcelで検出する方法です。

新人の私が最初にやってしまったのはこんなミスでした。

  • 借方と貸方の金額が合わない
  • 金額欄に文字を入れてしまう
  • 科目名のスペルミス(勘定科目マスターと不一致)
  • 参照セルが空白のまま → 計算式がエラーになる

これらを人の目でチェックするのは大変…。
そこで役立ったのが、Excelの エラー処理系関数 でした。


IFERROR関数 ― エラーを空欄や指定文字に置き換える

書式

=IFERROR(値, エラー時の値)

実務での例

仕訳帳の「金額÷件数」を計算する場合:

=IFERROR(C2/D2,"未入力")

👉 D2(件数)が0や空白の場合、本来は「#DIV/0!」が出ますが、代わりに「未入力」と表示されます。


IFNA関数 ― #N/Aエラーを処理する

書式

=IFNA(値, N/A時の値)

実務での例

仕訳帳の勘定科目をマスター表から検索する場合(XLOOKUP):

=IFNA(XLOOKUP(A2,科目マスター[コード],科目マスター[名称]),"不明科目")

👉 入力ミスでコードが存在しない場合でも、「不明科目」と表示できるため、チェックが簡単になります。


ISERROR / ISNA / ISNUMBER ― 入力形式やエラーを検知する

書式

=ISERROR(値)   'エラーならTRUE
=ISNA(値)      '#N/AならTRUE
=ISNUMBER(値)  '数値ならTRUE

実務での例

金額欄(B2)が数値かどうかを確認する:

=IF(ISNUMBER(B2),"OK","NG")

👉 数字以外が入っていたら「NG」表示。入力ミスを即検出できます。


応用① 借方と貸方が一致しているか自動チェック

仕訳帳で、借方(D列)と貸方(E列)の金額を比較:

=IF(D2=E2,"OK","差異あり")

👉 金額が一致していなければ「差異あり」と表示。仕訳の不整合を自動で見つけられます。


応用② 空白入力やエラーをまとめてチェック

仕訳の金額欄(D列)に入力がない場合、または文字列が混じっている場合:

=IF(OR(D2="",NOT(ISNUMBER(D2))),"入力エラー","OK")

👉 未入力や不正入力を一発で検出可能。


応用③ 勘定科目マスターと照合して入力ミス防止

勘定科目の一覧表(別シートにマスターあり)を参照し、存在しない場合は「要確認」と表示:

=IFNA(VLOOKUP(A2,科目マスター!A:B,2,FALSE),"要確認")

👉 科目入力の誤字脱字や不一致を見つけやすくなります。


実務での気づき(新人の体験談)

私が最初に作った仕訳帳では、借方と貸方が合っていなくてもスルーしてしまい、上司から「仕訳帳の基本ができてない!」と指摘されました…。

そこで =IF(D2=E2,"OK","差異あり") を入れて、自動でチェックできるようにしたら大幅に改善。

また、勘定科目を手入力していたときは誤字が多かったのですが、VLOOKUP+IFNAで「要確認」と表示する仕組みにしたら、確認作業がスムーズになりました。


まとめ

今回紹介した「伝票・仕訳帳入力のミス検出」に役立つ関数はこちらです。

  • =IFERROR() → エラーを指定値に置き換える
  • =IFNA() → #N/Aを処理する
  • =ISERROR(), =ISNA(), =ISNUMBER() → 入力チェック
  • =IF(借方=貸方,"OK","差異あり") → 借方・貸方の一致チェック
  • =IFNA(VLOOKUP(...),"要確認") → 科目マスターとの照合

参考リンク


次回予告

第8回は 「条件付き書式と関数の組み合わせ」 をテーマにします。
入力チェックを「色付け」でわかりやすくする方法を紹介し、帳票の見やすさをアップさせます。


※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。

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