【第2回】新人経理が学ぶ!IF・SUMIF・COUNTIF・AVERAGEIFの使い方【Excel関数HowTo】[AI]
このブログは「経理の基本で使用するExcel関数シリーズ」です
第1回:Excelの基本操作と画面構成
第2回:基本関数入門 — SUM・AVERAGE・COUNTなど
第3回:条件付き関数の使い方 — IF・SUMIF・COUNTIF
第4回:検索・参照関数 — VLOOKUP・INDEX/MATCH
第5回:データの可視化 — グラフ作成と書式設定
第6回:テーブル・フィルター・並べ替えでデータ管理
第7回:ピボットテーブルで集計・分析する
第8回:データ分析基礎 — 統計関数・データ検証
第9回:マクロ・自動化入門 — VBAまたはOfficeスクリプト
第10回:応用テクニックまとめと実践サンプル
こんにちは。経理事務1年目の新人です。
前回は「合計・平均・件数」を求める基本関数を紹介しました。
今回は、さらに一歩進んで 条件付き集計 に挑戦します。
経理の現場では「特定の条件を満たすデータだけを集計したい」ことが多くあります。
たとえば…
- 「接待交際費だけの合計を出したい」
- 「交通費精算で新幹線利用だけの件数を知りたい」
- 「社員ごとの平均残業時間を計算したい」
こうした要望に対応できるのが、 IF・SUMIF・COUNTIF・AVERAGEIF です。
新人の私も、これを覚えてから帳票作成が格段に楽になりました。
IF関数 ― 条件分岐の基本
書式
=IF(論理式, 真の場合の値, 偽の場合の値)
使い方
交通費精算(C2セル)で金額が5000円を超える場合「要確認」と表示する。
=IF(C2>5000,"要確認","OK")
実務での例
- 金額が上限を超えていないかチェック
- 入金済みか未入金かを判定
- 勤怠データで残業時間がある場合に警告
👉 IF関数は 条件分岐の入り口。次に紹介する条件付き集計関数と組み合わせることも多いです。
SUMIF関数 ― 条件付き合計
書式
=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])
使い方
勘定科目(A2:A20)が「交通費」の金額(B2:B20)を合計する。
=SUMIF(A2:A20,"交通費",B2:B20)
実務での例
- 科目ごとの合計(交通費、消耗品費など)
- 取引先ごとの売上合計
- 部署ごとの経費集計
👉 手作業でフィルターをかけて合計するよりも、SUMIFで一発です。
COUNTIF関数 ― 条件付き件数
書式
=COUNTIF(範囲, 条件)
使い方
交通手段(C2:C50)が「新幹線」の件数を数える。
=COUNTIF(C2:C50,"新幹線")
実務での例
- 「未入金」の件数
- 「未承認」の伝票数
- 指定した科目の仕訳件数
👉 COUNTIFは「件数管理」で大活躍。領収書の集計や伝票処理チェックに役立ちます。
AVERAGEIF関数 ― 条件付き平均
書式
=AVERAGEIF(範囲, 条件, [平均範囲])
使い方
交通手段(C2:C50)が「タクシー」の金額(D2:D50)の平均を求める。
=AVERAGEIF(C2:C50,"タクシー",D2:D50)
実務での例
- 取引先ごとの売上平均
- 交通費の平均額(タクシー利用だけ)
- 社員ごとの残業時間の平均
👉 「条件を満たしたものだけ」の平均が取れるので、費用分析に便利です。
応用例① 科目ごとの合計を自動で表示
勘定科目ごとの合計を一覧にするときに便利。
=SUMIF(A:A,"交通費",B:B)
=SUMIF(A:A,"交際費",B:B)
=SUMIF(A:A,"消耗品費",B:B)
👉 これを表形式にすれば「簡易試算表」になります。
応用例② 入力漏れチェック
未入力セルを見つける式。
=IF(COUNTIF(D2:D100,"")>0,"未入力あり","OK")
👉 領収書の金額や日付の漏れチェックに最適。
応用例③ 特定条件で平均と件数を同時に表示
「社員Aの残業時間 平均○時間(○件)」のように表示する。
="平均:" & AVERAGEIF(A2:A50,"社員A",B2:B50) & "時間(" & COUNTIF(A2:A50,"社員A") & "件)"
👉 帳票に貼り付けるだけでレポート風に使えます。
実務での気づき(新人の体験談)
正直なところ、最初は SUMIFとCOUNTIFの違い がよくわかりませんでした。
「合計なのか件数なのか」だけの違いなのですが、
実務で「この取引先の売上件数は?」「この科目の合計金額は?」と並行して聞かれることが多く、
両方を使いこなす必要があると痛感しました。
また、AVERAGEIFは便利ですが「対象データがゼロ件のとき」にエラーが出るので、
その場合は IFERROR
を組み合わせると安全です。
=IFERROR(AVERAGEIF(A2:A50,"社員B",B2:B50),"データなし")
まとめ
今回紹介した条件付き集計の関数は以下の4つです。
=IF()
→ 条件分岐=SUMIF()
→ 条件付き合計=COUNTIF()
→ 条件付き件数=AVERAGEIF()
→ 条件付き平均
これらを使いこなせば、請求書チェックや経費精算表、社員別集計などが自動化できます。
新人の私でも、これを覚えてからは「フィルターして手計算」という無駄がなくなりました。
参考リンク
次回予告
第3回は 「複数条件の集計」 をテーマにします。=SUMIFS()
、=COUNTIFS()
、=AVERAGEIFS()
を使って、
「部署別 × 取引先別」のような複数条件での集計にチャレンジします!
※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。