【第17回】フレーバーコーヒーの保存方法と賞味期限の真実[AI]

結論から言うと、「1ヶ月以内に飲みきれないなら冷凍もアリだが、基本は常温（冷暗所）」をおすすめします。

フレーバーコーヒーの香りはオイル（油分）に含まれています。冷凍するとオイルが固まり、香りが閉じ込められて長持ちしますが、出し入れの際に「結露」して水滴がつくと、一気に劣化が進んでしまいます。

そうです。ですから、基本は以下の3原則を守って常温保存してください。

1. 密閉：空気に触れると香りが飛び、オイルが酸化します。パッキン付きのキャニスターやジップロックに入れましょう。
2. 遮光：紫外線は劣化の原因です。透明な瓶ではなく、不透明な容器か棚の中へ。
3. 低温：コンロの近くや夏場の部屋はNGです。

もし冷凍する場合は、飲む分だけ小分けにして、常温に戻してから開封するのがコツです。

シロップは糖度が高いので、基本的には「常温保存」で腐ることはほぼありません（※商品によりますのでラベルを確認してください）。

冷蔵庫に入れると、糖分が結晶化してシャリシャリになったり、注ぎ口が固まって出なくなったりします。直射日光の当たらない涼しい場所に置いておけば大丈夫ですよ。

ただし、フルーツ系のシロップや、手作りのシロップ（保存料なし）はカビやすいので、必ず冷蔵庫に入れて早めに使い切りましょう。

捨てないでください！ 2つの救済方法があります。

1. 水出し（コールドブリュー）にする：
   お湯で淹れると酸化した酸味が目立ちますが、水でゆっくり抽出すると、嫌な酸味が出にくく、まろやかに仕上がります。
2. 「追いスパイス」をする：
   弱くなった香りを補うために、抽出時にシナモンパウダーやココアパウダーを少し足して、カフェオレにします。

ミルクと砂糖をたっぷり入れて、スイーツドリンクとして楽しむのがおすすめですよ。

今回はフレーバーコーヒーの保存について解説しました。ポイントをおさらいしましょう。

• 豆の保存：「密閉・遮光・常温（涼しい場所）」が基本。冷凍は結露に注意。
• シロップの保存：市販品は常温でOKな場合が多い。冷蔵は結晶化のリスクあり。
• 救済策：古くなった豆は「水出し」か「ミルク割り」で美味しく消費。

正しい保存で、最後の一杯まで香りを楽しみ尽くしてくださいね。
次回は、もっと手軽に楽しみたい方へ。「第18回：インスタントコーヒーで作る「手抜き」極上フレーバーコーヒー」について解説します。コンビニのコーヒーやインスタントが、一瞬で高級な味に変わる裏技です。