【造形応用】塗装で金属感を出す!100均アイテムでもできるリアルな質感表現

「一生懸命ボードを切って貼って武器の形を作ったのに、色を塗ったらなんだか安っぽい…」
「スプレーを吹いたら、表面がザラザラになってしまった…」

造形の完成度を左右する最後の関門、それが「塗装」です。
EVAフォーム(ウレタンボード)は、そのままではただのスポンジです。しかし、正しい手順で塗装を施せば、重厚な鋼鉄、使い込まれた革、神秘的な宝玉へと姿を変えることができます。

コスプレ完全攻略ガイド
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この記事では、造形師が実践している「素材感を偽装する塗装テクニック」を解説します。
ただ色を塗るだけではありません。あえて汚したり、傷を強調したりすることで、写真に撮った時のリアリティが段違いになります。魔法のような塗装の世界へようこそ!


1-1. 造形ベースでコーティングする

塗装の前に、必ず「下地剤」を塗ってボードの表面に膜を作ります。これをすることで、塗料の吸い込みを防ぎ、発色が鮮やかになります。

  • 造形ベース(コスプレ専用品)
    刷毛で塗る液体タイプ。乾燥するとゴムのような膜になり、ボードを曲げても塗装が割れにくくなります。初心者にはこれが一番おすすめ。
  • ジェッソ(画材)
    アクリル絵の具用の下地。表面が少しザラッとした質感になります。
  • 【節約術】木工用ボンド+水:
    お金がない時は、木工用ボンドを少量の水で溶いたものを数回重ね塗りすることで代用できます。

1-2. 塗り方のコツ

一度で厚塗りせず、薄く塗って乾かす工程を2〜3回繰り返します。
完全に乾いたら、目の細かいサンドペーパー(400番〜800番)で軽く磨くと、表面がツルツルになり、金属のような光沢が出しやすくなります。


2. 重厚感が出る「黒立ち上げ法」とラッカースプレーの吹き方

いきなり銀色や金色のスプレーを吹いていませんか?
それでは「おもちゃの剣」のような軽い色になってしまいます。重くて強そうな金属感を出すための秘技、それが「黒立ち上げ(ブラック&シルバー)」です。

2-1. まずは「真っ黒」にする

下地処理が終わったら、まず全体を「つや消しブラック」のラッカースプレーで真っ黒に塗りつぶします。
これが「影」の色となり、上から塗る金属色に深みを与えます。

2-2. 遠くから「銀」を乗せる

黒が乾いたら、その上からシルバー(またはゴールド)を吹きますが、ここがポイントです。
「ベタ塗り」してはいけません。
スプレーを対象物から30cmほど離し、シュッ、シュッと霧を乗せるように薄く吹き付けます。

  • 効果:
    凹んだ部分や奥まった部分に「下地の黒」がうっすら残り、自然な陰影が生まれます。
    これが金属特有の重厚感を演出します。

3. ドライブラシでエッジを強調!金属のハゲ表現テクニック

「黒立ち上げ」だけでも十分綺麗ですが、さらにディテールアップさせる技法が「ドライブラシ」です。
武器の角(エッジ)部分だけ色が剥げて、下地の金属が光っているような表現を加えます。

3-1. ドライブラシのやり方

  1. 平筆にシルバーのアクリル絵の具を少量つけます。
  2. キッチンペーパーなどで、筆についた絵の具をカスカスになるまで拭き取ります。(「ドライ」の状態にする)
  3. その筆で、武器の角や突起部分をサッサッと撫でるように擦りつけます。

すると、エッジ部分にだけ鈍い銀色が乗り、立体感が劇的に強調されます。
「失敗して塗りすぎた!」とならないよう、本当にカスカスか確認してから塗るのがコツです。


4. 歴戦の勇者を演出する「ウェザリング(汚し)」の魔法

ピカピカの武器は新品に見えますが、ファンタジーの冒険者が持つ武器としては不自然な場合があります。
戦いでついた煤(すす)、土汚れ、錆(サビ)。これらを意図的に描き込むのが「ウェザリング」です。

4-1. ウォッシング(全体を汚す)

水で薄めた黒や茶色のアクリル絵の具を全体に塗り、乾く前にティッシュや布で拭き取ります。
すると、溝や隙間にだけ汚れた色が残り、使い古された雰囲気が出ます。

4-2. スポンジチッピング(サビや傷)

食器用スポンジをちぎり、茶色や赤茶色の絵の具をつけて、ポンポンと軽く叩くように色を乗せます。
ランダムな斑点がつき、本物の錆や塗装剥げのように見えます。
やりすぎると「ただ汚い武器」になってしまうので、持ち手付近や、地面に当たる剣先など、汚れる場所を想像しながら配置しましょう。


5. 100均グッズや廃材を活用したディテールアップ術

最後に、塗装前の造形段階で使える小ネタを紹介します。
100円ショップには、ディテールアップに使える「宝」がたくさん眠っています。

5-1. グルーガンで模様を描く

接着に使う「グルーガン(ホットボンド)」で、ボードの上に唐草模様や文字を描きます。
冷えて固まってから上から塗装すると、立体的なレリーフ(浮き彫り)のように見えます。

5-2. デコレーションシールでリベット表現

スマホ用のデコレーションシール(半球状のもの)や、パールビーズを等間隔に貼り付け、上から塗装します。
これだけで、鎧や盾の「鋲(リベット)」を簡単に再現できます。

5-3. 突っ張り棒や園芸用ポール

剣や杖の芯材には、100均の突っ張り棒や園芸用の支柱が最適です。
軽くて丈夫で、分解できるタイプなら持ち運びにも便利です。


まとめ

今回は、造形物をリアルに見せる「塗装テクニック」について解説しました。

記事の要点まとめ

  • 塗装前には必ず「下地処理」をして、塗料の吸い込みを防ぐ。
  • 金属感は「黒」を塗ってから「銀」を薄く乗せる「黒立ち上げ」で作る。
  • 「ドライブラシ」でエッジを光らせると、立体感が強調される。
  • 「ウェザリング」でわざと汚すことで、武器に物語性を持たせる。
  • 100均のシールやグルーガンを使えば、複雑な装飾も簡単に作れる。

塗装は、失敗しても上から黒で塗りつぶせば何度でもやり直せます。
怖がらずに、汚したり擦ったりして、あなただけの「相棒」を育て上げてください。

次回は、完成した衣装と武器を持って、いよいよ撮影へ!
スマホやカメラの設定、レンズの選び方など、撮影の基礎知識を解説します。


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  • 今の立ち位置: 全11回中、今回は【第7回】です。
  • 次回予告: スマホvs一眼レフ?カメラの選び方と初心者が覚えるべき設定について解説します。

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