文献探しが面倒な君へ。Perplexity AIで信頼できる論文・資料を即座に見つける方法

「レポートには必ず3つ以上の参考文献を記載すること」

シラバスに書かれたこの一文を見て、ため息をついたことはありませんか?
Googleで検索しても個人のブログやWikipediaばかりが出てくるし、図書館に行って専門書を探すのは正直面倒くさい。
かといってChatGPTに聞くと、「〇〇(2023)」のような、もっともらしいけれど実在しない架空の論文を平気で教えてくる……。

AIレポート攻略術
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レポートの質は「情報の信頼性」で決まります。しかし、信頼できる情報を集めるのは最も時間がかかる作業です。

今回は、そんなリサーチ地獄から大学生を救う検索特化型AI「Perplexity(パープレキシティ)」を紹介します。これを使えば、信頼できる論文だけをピンポイントで探し出し、面倒な参考文献リストまでコピペで完成させることができます。

ChatGPTは平気で嘘をつく?「ハルシネーション」の罠と出典の重要性

第1回・第2回でChatGPTの便利さを説いてきましたが、ここで重要な注意点があります。それは、ChatGPTは「辞書」ではなく「言葉を繋げる計算機」であるということです。

もっともらしい嘘(ハルシネーション)

ChatGPTに「〇〇についての論文を教えて」と聞くと、タイトル、著者名、発行年まで完璧な見た目の回答が返ってくることがあります。
しかし、実際に調べてみると「そんな論文は存在しない」というケースが多発します。これをAI用語で「ハルシネーション(幻覚)」と呼びます。

もし、この架空の論文をレポートの参考文献に書いて提出したらどうなるでしょうか?
教授が検索して「見つからない」となった時点で、あなたのレポートは「情報の裏取りをしていない」、最悪の場合「捏造」と判断され、評価は地に落ちます。

レポート=根拠の提示

大学のレポートにおいて、「私はこう思う」という主張には価値がありません。
「〇〇氏の研究(20XX)によれば〜というデータがある。だから私はこう思う」という、客観的な根拠(ソース)があって初めて評価されます。

そこで必要なのが、ChatGPTのように「文章を作る」のではなく、「正確な情報を探してくる」ことに特化したAIです。

Google検索の進化系!検索特化AI「Perplexity」とは?

Perplexity AIは、Google検索とChatGPTのいいとこ取りをしたようなツールです。

Perplexityの3つの特徴

特徴Google検索との違いChatGPTとの違い
1. 最新情報を検索自分でリンクを開いて回る必要がなく、AIが要約してくれる。Webに接続して最新情報を取得するため、情報の鮮度が高い。
2. 出典(ソース)の明記情報の出どころが分かりにくいことがある。嘘をつく可能性があるが、Perplexityは必ず参照元リンク(数字の注釈)を表示する。
3. 学術情報の絞り込みノイズ(広告やブログ)が多い。学術論文に特化した学習データではない。

つまり、「〇〇について教えて」と聞けば、「ネット上の信頼できる記事や論文を読み込み、要約を作成し、その根拠となるURLを注釈として付けてくれる」のです。
これを使えば、情報の裏取りが一瞬で完了します。

【実践】「Focus機能」で信頼できる論文・資料だけを即座に見つける

Perplexityが大学生にとって「神ツール」たる所以は、検索範囲を絞り込める「Focus(フォーカス)」機能にあります。これを使えば、個人のブログやSNSなどの「ノイズ」を排除し、論文だけを検索対象にできます。

手順1:Focusモードを「Academic」に設定する

  1. Perplexityの検索バーにある「Focus」ボタン(調整アイコンのようなマーク)をクリックします。
  2. メニューから「Academic(学術記事の検索)」を選択します。

これで、検索対象が「出版された学術論文」や「公的機関の資料」に限定されます。

手順2:検索プロンプトを入力する

例えば、以下のように入力してみましょう。

Markdown
大学生のSNS利用時間が学業成績に与える影響について論じた論文の内容を要約し、肯定的な意見と否定的な意見を比較してください。

すると、Perplexityは実際の論文をいくつかピックアップし、それらの内容を統合して回答を作成してくれます。文章の末尾には [1] [2] といった番号が振られており、クリックすれば元の論文(CiNiiやJ-STAGE、Google Scholarなど)に飛ぶことができます。

💡 ここがポイント!
「Academic」モードで見つからない場合は、「All(全体)」モードに戻し、「〇〇について、厚生労働省や文部科学省のデータを基に教えて」と信頼できる機関名を指定して検索するのも有効です。

コピペで完成!参考文献リストを自動生成する裏技

必要な論文が見つかったら、最後に待ち受けているのが「参考文献リスト」の作成です。
「著者名, タイトル, 掲載誌, 巻号, ページ, 発行年……」
この面倒な書式整えも、AIにやらせましょう。

Perplexityへの指示出しテクニック

検索して良い論文が見つかったら、続けてチャット欄(Follow-up)にこう入力します。

プロンプト:
上記の回答で使用した参考文献[1]〜[3]について、レポートの参考文献リストに載せるための形式(SIST02スタイル、またはAPAスタイル)で出力してください。

すると、AIが以下のように整形してくれます。

  • 佐藤太郎. “大学生のSNS依存に関する研究”. 教育心理学研究, vol. 50, no. 2, 2022, pp. 123-135.
  • Suzuki, J. “Impact of Social Media on GPA”. Journal of Education, 2023.

あとはこれをレポートの末尾にコピペするだけです。

念のための「ダブルチェック」は忘れずに

Perplexityは非常に優秀ですが、稀に書誌情報(ページ数など)を間違えることがあります。
Perplexityが提示したリンクをクリックし、元の論文サイト(CiNiiやGoogle Scholar)に飛んで、「引用(Cite)」ボタンを押して正しい書誌情報を確認すれば完璧です。

参考:Google Scholar / CiNii Research

まとめ:リサーチは「探す」から「選ぶ」時代へ

今回のポイントをおさらいします。

  • ChatGPTは「嘘(ハルシネーション)」をつく可能性があるため、出典元としては使わない。
  • Perplexity AIを使えば、ソース(情報源)付きの回答が得られる。
  • 「Focus: Academic」機能を使えば、論文だけをピンポイントで検索できる。
  • 参考文献リストの整形もプロンプト一つで自動化できる。

これで、「信頼できる情報の確保」と「レポートの骨組み(構成)」が揃いました。
次回はいよいよ、集めた情報(箇条書きやメモ)を、指定文字数(2000字〜3000字)のアカデミックな長文レポートへと一気に変換する「肉付け」の魔法を紹介します。


シリーズナビゲーション

  • 今の立ち位置: 全9回中、今回は【第3回】です。
  • 次回予告: 0から書くのは卒業。箇条書きを長文レポートに変換する魔法のコピペ用プロンプト

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