【第11回】【ブログ・SNS活用術】AIでネタ出しから投稿文作成までを効率化するプロンプト集[AI]
こんにちは！いよいよ本連載も、より実践的な活用法を探る第3部に突入です。これまでの学習で、皆さんはAIを自在に操るための基本スキルを身につけました。ここからは、その力を「身近な課題の解決」にどう活かすか、具体的なプロンプト（指示文）の例を交えながら探求していきます。
その第一弾となる今回は、多くの人が悩む「コンテンツ制作」がテーマです。ブログやSNSを運営していると、「次は何を書こう…」「魅力的な文章が思いつかない…」と手が止まってしまうことはありませんか？今回は、そんなコンテンツ制作者の皆さんに向けて、AIを最強の相棒に変える一連のプロンプト術を、具体的なステップでご紹介します。
この記事でわかること
- AIにターゲット読者像（ペルソナ）を設定させる方法
- 読者に響く記事ネタをAIとブレインストーミングするプロンプト
- 思わずクリックしたくなるタイトルの作り方
- ブログ本文やSNS投稿文を効率的に作成する指示の出し方
- 完成した文章を別の媒体用に書き直させる（リライト）テクニック
この記事を最後まで読めば、コンテンツ制作の「つらい」部分をAIに任せ、あなたは「楽しい」創造的な部分に集中できるようになるはずです。
コンテンツ制作を効率化する5ステップ
優れたコンテンツは、場当たり的に作られるものではありません。「誰に」「何を」「どう伝えるか」という一連の流れが存在します。ここでは、その流れに沿って、各ステップでAIを最大限に活用するためのプロンプトを見ていきましょう。
ステップ1：AIに「ペルソナ」を設定してもらう
コンテンツを作る上で最も重要なのが、「誰に届けたいか」を明確にすることです。架空の理想的な読者像である「ペルソナ」をAIに作ってもらうことで、以降の作業の精度が格段に上がります。
【プロンプト例：ペルソナ設定】
# 命令
あなたはプロのマーケターです。
以下のテーマのブログを運営するにあたり、理想的な読者像（ペルソナ）を一人、具体的に設定してください。
# テーマ
- 一人暮らし向けの簡単節約レシピ
# 出力項目
- 名前、年齢、性別、職業
- 価値観、ライフスタイル
- 抱えている悩みや課題
- このブログに求めていること
このプロンプトを実行すると、AIは「24歳、社会人2年目の女性、田中みさきさん。仕事が忙しく自炊に時間をかけられないが、健康と貯金のために節約はしたい…」といった、非常に具体的な人物像を提示してくれます。このペルソナが、今後の全ての判断基準となります。
ステップ2：ペルソナに響く「記事ネタ」をAIと考える
誰に書くかが決まったら、次は何を書くかです。ステップ1で設定したペルソナの悩みを解決するような記事のアイデアを、AIにリストアップしてもらいましょう。
【プロンプト例：アイデア出し】
先ほど設定したペルソナ（田中みさきさん）が、思わず読みたくなるようなブログ記事のアイデアを10個、箇条書きで提案してください。
AIは「レンジだけで作れる時短レシピ5選」「週末の作り置きで平日を乗り切る方法」など、ペルソナの心に刺さるであろう具体的なアイデアを次々と提案してくれます。
ステップ3：AIに「魅力的なタイトル」を量産させる
読者が記事を読むかどうかは、ほぼ「タイトル」で決まります。ステップ2で選んだ記事ネタを元に、AIにキャッチーなタイトルを複数考えさせ、その中から最高のものを T選びましょう。
【プロンプト例：タイトル作成】
「レンジだけで作れる時短レシピ5選」というテーマで、ペルソナがクリックしたくなるようなブログのタイトル案を5つ提案してください。数字を入れる、悩みに共感するなど、具体的なテクニックを盛り込んでください。
「【帰宅後10分】料理が苦手でも大丈夫！レンジだけで作れる神レシピ5選」のような、読者の興味を引くタイトル案をAIが生成してくれます。
ステップ4：AIに「本文の草稿」を書いてもらう
タイトルが決まったら、いよいよ本文の執筆です。第8回で学んだ「構造化プロンプト」のテクニックを使い、記事の構成を指定してAIに草稿を書かせましょう。
【プロンプト例：本文執筆】
# 命令
以下のタイトルと構成案に基づいて、ブログ記事の本文を作成してください。
# ターゲット読者
- 先ほど設定したペルソナ（田中みさきさん）
# タイトル
- 【帰宅後10分】料理が苦手でも大丈夫！レンジだけで作れる神レシピ5選
# 構成案
1. 導入：忙しい毎日で自炊を諦めかけている読者への共感
2. レシピ1：材料と作り方
3. レシピ2：材料と作り方
4. レシピ3：材料と作り方
5. レシピ4：材料と作り方
6. レシピ5：材料と作り方
7. まとめ：簡単な自炊で生活が豊かになることの提案
AIが生成した草稿を元に、あなたの言葉で修正や追記を行うことで、オリジナリティのある記事を短時間で完成させることができます。
ステップ5：完成した記事を「SNS用にリライト」させる
一つのコンテンツを使い回す「ワンソース・マルチユース」は、情報発信の基本です。完成したブログ記事を、今度はX（旧Twitter）やInstagram用にAIに書き直してもらいましょう。
【プロンプト例：SNS用にリライト】
作成したブログ記事の内容を元に、Instagramの投稿文を作成してください。以下の条件を守ってください。
# 条件
- 冒頭でユーザーの目を引く一文を入れる
- 投稿文は300字程度に要約する
- 絵文字を効果的に使う
- 最後に「#時短レシピ」「#一人暮らしごはん」など、関連するハッシュタグを5つ付ける
まとめ：AIはコンテンツ制作者の最強のパートナー
今回は、コンテンツ制作の全工程でAIをどのように活用できるか、具体的な5つのステップとプロンプト例で解説しました。
学んだことを振り返ってみましょう。
- まずペルソナを固めることで、コンテンツの方向性が明確になること。
- アイデア出しからタイトル作成、本文執筆、そしてリライトまで、一気通貫でAIにサポートさせられること。
- プロンプトを工夫すれば、AIは単なる文章作成ツールではなく、企画段階から伴走してくれるクリエイティブ・パートナーになること。
AIに面倒な作業やアイデアの叩き台作りを任せることで、あなたはより本質的な、読者の心に寄り添うメッセージを考えることに時間を使えるようになります。ぜひ、今回紹介したプロンプトをあなたなりにアレンジして、日々のコンテンツ制作に役立ててみてください。
次回は、ビジネスシーンで役立つメール作成術をテーマに、AIに面倒なメール業務を丸投げする鉄板プロンプトをご紹介します。お楽しみに！
zesys.net※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。
