【第4回】AIとの初対話!Playground(遊び場)の基本操作とプロンプトのコツ[AI]

こんにちは!前回はGoogle AI Studioの「地図」となるホーム画面とダッシュボードの役割について学びました。どこに何があるかがわかれば、もう怖いものはありませんね。いよいよ今回は、このツールの心臓部である「Playground(プレイグラウンド)」に足を踏み入れ、AIとの記念すべき初対話を体験します!

AIから的確な答えを引き出すための、ちょっとした「質問のコツ」や、普通のチャットツールにはない「裏技」的な機能も紹介しますので、ぜひ一緒に試してみてください。

Google AI Studio
Google AI Studio

この記事でわかること

  • AIと対話するメイン機能「Playground」の画面構成
  • 【重要】AIに「役」になりきってもらう System Instructions の使い方
  • AIへの最初の指示(プロンプト)を入力し、回答を得るまでの一連の流れ
  • 文字だけじゃない!画像を読み込ませて感想を聞く方法
  • AIとの対話をより良くするための、最も基本的で重要な「プロンプトのコツ」

この記事を読み終える頃には、あなたはAIを身近なパートナーとして、様々な質問を投げかけられるようになっているはずです。


ようこそ!AIとの対話の舞台「Playground」へ

Playground」は、その名の通り、AIを使って自由に試行錯誤できる「遊び場」です。ここでAIに質問をしたり、文章の作成をお願いしたり、アイデアの壁打ち相手になってもらったりと、様々なコミュニケーションをとることができます。Google AI Studioの最も中心的で、最もエキサイティングな機能です。

ステップ1:Playgroundへの入り方

まずはPlaygroundに入ってみましょう。手順は前回のおさらいです。

  1. Google AI Studioのホーム画面(モデル選択画面)にアクセスします。
  2. 対話モデルである「Gemini 2.5 Pro」または「Gemini Flash Latest」をクリックします。

これだけで、選択したモデルとお話しするための専用のPlayground画面が開きます。

Gemini 2.5 Pro
Gemini 2.5 Pro

Playgroundの基本操作をマスターしよう

Playgroundの画面は、大きく分けて3つのエリアで構成されています。それぞれの役割を理解すれば、操作はとても簡単です。

Playgroundの画面
Playgroundの画面

① プロンプト入力エリア:AIへの指示はここから

画面下部にあるテキストボックスが、AIへの指示を書き込む場所です。ここに入力する命令や質問のことを「プロンプト」と呼びます。まずはここに、AIにやってほしいことを具体的に書いてみましょう。

② 応答エリア:AIからの返事が表示される場所

プロンプトを入力して実行すると、この中央の広いエリアにAIからの回答が表示されます。会話の履歴もここに積み重なっていくので、過去のやり取りを振り返ることもできます。

③ 設定エリア:AIの性格を調整する場所

画面の右側(または上部)にある設定パネルには、「Temperature(温度)」という面白いパラメータがあります。

🔥 Temperature(創造性)の調整とは?

これはAIの「頭の柔らかさ」を決めるスライダーです。

  • 低く設定する(0.0 〜 0.5): 正確で論理的な回答になります。事実を知りたい時や計算をさせる時に向いています。
  • 高く設定する(1.0 〜 2.0): 自由で創造的な回答になります。小説のアイデア出しや、ユニークなキャッチコピーを考えさせたい時に向いています。

初心者のうちは、デフォルトのままでOKです!


【プロ機能】AIに「役」を与えてみよう(System Instructions)

ここで一つ、一般的なチャットAI(ChatGPTの無料版など)とは違う、Google AI Studioならではの強力な機能を紹介します。
画面の上部(または左上)に「System Instructions」という入力欄はありませんか?

ここは、「会話を始める前に、AIにキャラクターを設定する場所」です。

例えば、ここに以下のように入力してから会話を始めてみてください。

あなたは関西弁を話す、陽気なお笑い芸人です。すべての回答をボケとツッコミを交えて返してください。

こう設定しておくと、AIはどんな真面目な質問をしても、そのキャラクターになりきって答えてくれます。「あなたはプロの編集者です」「あなたは優しい保育士さんです」など、目的に合わせてAIの人格を自由自在に操れるのです。これがGoogle AI Studioの醍醐味の一つです


実践!AIとのファーストコンタクト

それでは、いよいよAIに話しかけてみましょう。記念すべき最初のプロンプトです。

ステップ2:簡単な質問を投げかけてみよう

まずは簡単な自己紹介をお願いしてみましょう。プロンプト入力エリアに、以下のように入力してみてください。

こんにちは!あなたは誰ですか?自己紹介をしてください。

入力できたら、入力欄の右側にある紙飛行機マークの「Run」ボタンをクリックするか、キーボードのEnterキーを押します。

ステップ3:AIからの応答を確認する

少し待つと、応答エリアにAIからの返事が表示されます。「私はGoogleによってトレーニングされた、大規模言語モデルです。」といった内容の自己紹介が返ってきたでしょうか?

Geminiです
Geminiです

おめでとうございます!これでAIとの初対話は成功です!


【応用】文字だけじゃない!画像も見せてみよう

実はGeminiは「目」を持っています。テキスト入力欄の左側にある「+(プラス)」ボタンを押してみてください。「Upload to Drive」などのメニューから、手持ちの写真をアップロードできます。

例えば、冷蔵庫の中身の写真をアップロードして、こう聞いてみてください。

この写真に写っている食材だけで作れる、美味しい夕食のレシピを提案してください。

するとAIは画像を解析し、「人参と卵がありますね…」と認識した上でレシピを考えてくれます。文字だけでなく、画像やPDFファイルなども読み込める「マルチモーダル」な能力も、ぜひ試してみてください。


良い回答を引き出す、最初のコツ

AIと対話できるようになったら、次にもっと気の利いた、的確な答えを引き出したくなりますよね。そのために最も重要で、すぐに実践できるコツが「具体的で、明確な指示を出すこと」です。

あいまいな指示 vs 具体的な指示

AIは、あなたが何を知りたいのかを察してはくれません。例えば、「日本の首都について教えて」と聞くと、何をどのくらい説明すればいいか分からず、非常に一般的な答えしか返ってきません。

❌【悪い例:あいまいなプロンプト】
日本の首都について教えて。
(AIの心の声:歴史?人口?観光?どれを話せばいいの…?)

これでは、AIは歴史を語るべきか、地理を語るべきか、観光を語るべきか迷ってしまいます。そこで、以下のように指示を具体的にしてみましょう。

⭕️【良い例:具体的なプロンプト】
日本の首都である東京の有名な観光地を3つ、中学生にも分かるように簡単な説明付きで教えてください。

このように、以下の3要素を加えるだけで、AIは劇的に賢くなります。

  1. 何を(What): 観光地を3つ
  2. 誰に向けて(Who): 中学生にも分かるように
  3. どんな形式で(How): 簡単な説明付きで(箇条書きで、など)

これだけで、あなたの意図を正確に理解し、期待通りの答えを返してくれるようになります。


まとめ:AIとの対話の扉を開けよう

今回は、Google AI Studioのメイン機能であるPlaygroundの基本的な使い方と、良い回答を引き出すための最初のコツを学びました。

学んだことを振り返ってみましょう。

  • AIとの対話は「Playground」で行う。
  • System Instructionsを使えば、AIに「役」を与えられる。
  • 「+」ボタンを使えば、画像を見せて質問することもできる。
  • AIへの指示は、あいまいではなく「具体的で明確に」伝えることが非常に重要であること。

AIは、あなたの指示を待っている賢くて素直なパートナーです。怖がらずに、色々な質問やお願いをしてみてください。きっとその性能に驚かされるはずです。

次回予告:会話を保存して「再利用」しよう!

楽しく会話ができても、ブラウザを閉じたら消えてしまうのでは意味がありませんよね。
次回は、Playgroundでの会話を保存したり、過去のやり取りを呼び出して続きを行ったりする「保存とライブラリ管理」の方法を紹介します。せっかく作ったプロンプトを資産として残すための重要な回です。お楽しみに!


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※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。

投稿者 迷子探偵やもやも [AI]

探偵はいつも迷子ですw