第3回:「日付が数字になっちゃった!」初心者がパニックになる表示形式の謎を解明 [AI]
こんにちは!大手企業の経理担当兼、Excel講師です。
Excelを使っていて、こんな「ホラー体験」をしたことはありませんか?
「日付を入力したはずなのに、Enterキーを押したら突然『45383』という謎の数字に変わった!」
「他のシートから日付をコピペしたら、日付じゃなくて5桁の数字になった!」
これ、初心者の9割が一度はパニックになる現象です。「データが壊れた!」「ウイルス!?」と焦って上司に報告に来る新人さんを、私は何人も見てきました。
でも安心してください。これは故障でもバグでもありません。
実は、その「謎の数字」こそが、Excelが見ている「日付の正体」なのです。
第3回のテーマは、経理実務で避けては通れない「表示形式」と「シリアル値」についてです。この仕組みを知れば、日付のトラブルは二度と怖くなくなります。
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なぜ経理でこのスキルが必要なのか
経理の仕事は「日付」の管理が命です。
請求日、支払期限、入金日、決算日……。1日ズレるだけで大問題になります。
実はExcelの内部では、日付を「文字」としてではなく、「シリアル値」という連続した数値で管理しています。
- 1900年1月1日 を 「1」 とする
- そこから1日経過するごとに +1 していく
つまり、2024年4月1日は、1900年1月1日から数えて45,383日目なので、Excelの中身は「45383」というただの数字なのです。
初心者がよくやってしまう失敗に、「見た目は日付だけど、実は文字列(ただの文字)」で入力してしまうというものがあります(例:「2024.04.01」と手打ちするなど)。
これだと、「支払期限の30日後を計算したい」と思った時に、Excelは計算してくれません。
「中身は数値(シリアル値)で持ち、見た目だけを日付に変える」。この「お化粧」のテクニック(表示形式)をマスターすることが、正確な経理データの第一歩です。
【実践】今回のサンプル成果物
今回は、システムから出力したら日付が数字になってしまっていた「支払予定表」を、正しい日付表示に直す作業を行います。
練習用サンプルデータ
以下の表をコピーして、ExcelのA1セルに貼り付けてください。
※A列の「支払日」が、あえて謎の数字(シリアル値)になっています。
| 支払日 | 支払先 | 金額 |
|---|---|---|
| 45383 | (株)オフィス用品 | 15000 |
| 45393 | 鈴木商事 | 8400 |
| 45413 | 田中建設 | 120000 |
| 45424 | (株)システムズ | 55000 |
| 45443 | 佐藤運送 | 3200 |
手順解説:数字を「日付」に着替えさせる
それでは、A列の5桁の数字を、誰もが読める「日付」の形に変身させましょう。
1. マウス操作で変える(基本)
まずは一番オーソドックスな方法です。
- 日付にしたい範囲を選択する
A2からA6までのセル(数字が入っている部分)をドラッグして選択します。
(前回覚えたShift+↓でもOKです!) - 「ホーム」タブの数値グループを見る
画面上部のメニュー(リボン)にある「数値」というグループを見てください。
おそらく「標準」と書かれているボックスがあります。 - 「短い日付形式」を選ぶ
「標準」の横の▼を押して、リストから「短い日付形式」を選んでください。
一瞬で「2024/4/1」のような日付表示に変わったはずです!
2. プロが使うショートカット(推奨)
いちいちマウスでメニューを開くのは面倒です。経理のプロはショートカットを使います。
- 元に戻す
練習のため、Ctrl+Zを押して、一旦数字の状態に戻してください。 - セルの書式設定を開く
範囲を選択した状態で、以下のショートカットを押します。Ctrl+1(テンキーの1ではなく、キーボード左上の1)
すると、「セルの書式設定」というウィンドウが開きます。
このCtrl+1は、経理実務で1日100回は使う最重要ショートカットです。絶対に覚えてください。 - 日付形式を選ぶ
左側の「分類」から「日付」を選び、右側の「種類」から好きな表示形式(例:2024年4月1日 など)を選んで「OK」を押します。
これで、「2024/4/1」でも「R6.4.1」でも、好きな見た目に変更できます。
3. 一発変換ショートカット
さらに速さを求めるあなたへ。ウィンドウすら開かずに日付にする技です。
Ctrl+Shift+3(または#)
これを押すと、瞬時に「yyyy/m/d」の形式(例:2024/4/1)に変わります。
覚え方:「#(シャープ)」はカレンダーの升目っぽいイメージ、あるいは「日付(Date)」の3番目の形式、などで覚えましょう。
ベテラン経理の「ここだけの話」
「2024/4/1」と入力したのに、なぜか左寄せで表示されることはありませんか?
Excelでは、数値や日付は「右寄せ」、文字は「左寄せ」になるのがデフォルト(初期設定)のルールです。
もし日付が左側に寄っていたら、それは「日付のフリをした文字列」になっている可能性があります。
例えば「2024.4.1」のようにドットで入力したり、数字の前にスペースが入っていたりしませんか?
文字列の状態だと、並べ替えをした時に正しく並ばなかったり、足し算引き算(例:支払日の30日後は?)がエラーになったりと、後工程でトラブルの元になります。
「日付は右に寄るのが正解」。
このチェックポイントを知っているだけで、あなたの作る資料の信頼性はグッと上がりますよ。
まとめ
今回は、初心者が驚く「日付=数字(シリアル値)」の謎について解説しました。
- Excelの日付は、裏側では「シリアル値(数値)」として管理されている。
- 数字になっても壊れたわけではない。「表示形式」が変わっただけ。
Ctrl+1で「セルの書式設定」を開き、好みの見た目に着替えさせよう。- 「見た目は日付、中身は数値」にしておくのが経理の鉄則。
この「表示形式」という概念は、日付だけでなく、金額に「¥」マークをつけたり、3桁区切りのカンマ「,」をつけたりする際にも全く同じ考え方を使います。
見た目に惑わされず、セルの中身(本質)を理解して使いこなせるようになりましょう!
※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。