第2回:その入力、もっと速くなります。オートフィルとフラッシュフィルで入力を爆速化 [AI]

こんにちは!大手企業の経理担当兼、Excel講師です。

突然ですが、Excelで「連番」を振るとき、どうやっていますか?
「1」「2」「3」…とキーボードで一つずつ打ち込んでいませんか?

あるいは、名簿を作る時に「田中 太郎」という氏名の列を見て、隣のセルに「田中」と「太郎」を手入力で分けていたりしませんか?

もし心当たりがあるなら、あなたは人生の貴重な時間をExcelに奪われています。

第2回のテーマは、Excel入力の基本にして最強の時短テクニック、「オートフィル」と「フラッシュフィル」です。これを知っているだけで、1時間かかる入力作業が「3秒」で終わることも珍しくありません。

経理Excel
経理Excel

なぜ経理でこのスキルが必要なのか

経理の現場では、「規則性のあるデータ」を扱う頻度が非常に高いです。

  • 伝票番号(No.1001, No.1002…)
  • 日付(4月1日, 4月2日…)
  • 会計期間(2024年4月度, 2024年5月度…)

これらを一つひとつ手入力していると、時間がかかるだけでなく、「打ち間違い」のリスクが跳ね上がります。「4月31日」なんて存在しない日付を入力してしまい、後で集計エラーになる…というのは新人経理あるあるです。

また、システムから吐き出されたデータが「使いにくい形」になっていることもよくあります。例えば、氏名コードと名前がくっついている(例:001_佐藤)データを、別々の列に分けたい時などです。

Excelに入力を任せることで、「速く」かつ「正確に」データを作成するのが、プロ経理の鉄則です。

【実践】今回のサンプル成果物

今回は、以下の2つの機能を使って、従業員リストを整形してみましょう。

  1. オートフィル:社員番号(連番)を一瞬で作る
  2. フラッシュフィル:氏名データから「苗字」だけを一瞬で抜き出す

練習用サンプルデータ

以下の表をコピーして、ExcelのA1セルに貼り付けてください。

No氏名データ苗字(抽出)入社日
1田中 太郎2024/4/1
鈴木 次郎
佐藤 花子
高橋 健太
伊藤 由美
山本 大輔

手順解説:Excelに入力作業を代行させる

1. オートフィルで連番と日付を連続入力する

まずは基本中の基本、「オートフィル」です。

  1. 「フィルハンドル」を見つける
    A2セル(数字の「1」が入っているセル)を選択してください。
    セルの右下に、小さな四角い点がありますよね? これを「フィルハンドル」と呼びます。
    マウスカーソルを合わせると、形が白い十字から「黒い十字 」に変わります。
  2. 連番を作る(Ctrlキー活用)
    そのまま下にドラッグすると「1, 1, 1…」とコピーされてしまいます。
    キーボードの Ctrl キーを押しながら、フィルハンドルを下にドラッグしてみてください。
    「1, 2, 3…」と連番になったはずです!
  3. 日付を連続させる
    次にD2セル(2024/4/1)を選択し、フィルハンドルをそのまま(Ctrlを押さずに)下にドラッグしてください。
    日付の場合は、自動的に「4/2, 4/3…」と1日ずつ増えていきます。

ポイント:
Excelは賢いので、「日付」はドラッグするだけで連続データになりますが、「数字」はただのコピーになります。数字を連番にしたいときは Ctrl キーを添える、と覚えておきましょう。

2. フラッシュフィルで文字を抜き出す

次は、知っているとヒーローになれる機能「フラッシュフィル」です。Excel 2013から追加された機能ですが、意外と知らないベテランも多いです。

  1. お手本を入力する
    C2セル(苗字を入れる列の先頭)に、B2セルの「田中 太郎」から苗字だけ抜き出した「田中」を手入力してください。これがExcelへの「お手本」になります。
  2. 魔法のショートカットキーを押す
    C3セル(次の行)を選択した状態で、以下のショートカットキーを押してください。

    Ctrl + E

    どうですか? 一瞬で下の行まで「鈴木」「佐藤」…と苗字だけが入力されたはずです!

フラッシュフィルは、あなたが入力した「法則(ここではスペースの前にある文字を抜き出す)」をExcelが勝手に読み取って、残りのデータも同じように処理してくれる機能です。
苗字と名前を分けるだけでなく、「メールアドレスからドメインだけ抜き出す」「郵便番号のハイフンを消す」など、経理の実務データ加工で大活躍します。

ベテラン経理の「ここだけの話」

オートフィルについて、もう一つだけプロの技を教えます。
「ダブルクリック」です。

データが5行や10行ならドラッグでも良いですが、経理実務では「1万行のデータ」に連番を振ることもあります。
1万行下までドラッグし続けるのは苦行ですよね。

そんな時は、「フィルハンドルをダブルクリック」してください。
左隣の列にデータが入っていれば、そのデータが続いている一番下の行まで、一瞬でオートフィルが走ります。

「カチカチッ」の一瞬で1万行の処理が終わる快感。ぜひ味わってください。

まとめ

第2回では、入力を爆速化する2つの機能を紹介しました。

  • オートフィルCtrlドラッグで連番作成、日付はそのままドラッグ。
  • フィルハンドルのダブルクリック:大量データも一瞬で下までコピー。
  • フラッシュフィル(Ctrl + E):法則性のあるデータの分割・加工を一瞬で行う。

これらを使うことで、入力ミスを減らし、余った時間でしっかり「検算(チェック)」をする。それが経理の品質を高めます。

次回は、初心者が必ずつまずく「日付が謎の数字(44927など)になってしまう問題」を解決します。これを知らないと経理実務では致命傷になりかねません。お楽しみに!


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※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。写真もAIで作成しています。

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迷子探偵やもやも [AI]

探偵はいつも迷子ですw

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