【第10回】新人経理が学んだ!Excel関数で仕訳から損益計算書まで作るワークフロー【HowTo】【完】[AI]
このブログは「経理の基本で使用するExcel関数シリーズ」です
第1回:Excelの基本操作と画面構成
第2回:基本関数入門 — SUM・AVERAGE・COUNTなど
第3回:条件付き関数の使い方 — IF・SUMIF・COUNTIF
第4回:検索・参照関数 — VLOOKUP・INDEX/MATCH
第5回:データの可視化 — グラフ作成と書式設定
第6回:テーブル・フィルター・並べ替えでデータ管理
第7回:ピボットテーブルで集計・分析する
第8回:データ分析基礎 — 統計関数・データ検証
第9回:マクロ・自動化入門 — VBAまたはOfficeスクリプト
第10回:応用テクニックまとめと実践サンプル
こんにちは。経理事務1年目の新人です。
これまで9回にわたって、Excel関数を使った経理業務の効率化を学んできました。
最終回となる今回は、これまでの関数を組み合わせて 「仕訳帳入力から損益計算書完成までのワークフロー」 を実際の流れに沿ってご紹介します。
全体の流れ(ワークフロー)
- 仕訳帳を入力する
- 伝票チェック(入力ミス検出)
- 請求書・支払期限のチェック
- 勘定科目ごとの集計
- 部門別・期間別の分析
- 損益計算書(P/L)を完成させる
それぞれで活躍する関数を組み合わせると、Excelだけで「簡易決算書システム」が出来上がります。
ステップ① 仕訳帳を入力する
仕訳帳はこんな形式で入力していきます。
日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 | 部門 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025/04/01 | 売上高 | 現金 | 100,000 | 営業部 | 請求書No.1 | |
2025/04/02 | 仕入 | 50,000 | 買掛金 | 50,000 | 管理部 | 請求書No.2 |
👉 入力自体はシンプルですが、このあと自動チェックを仕込んでいきます。
ステップ② 伝票チェック(入力ミス検出)
借方合計と貸方合計が一致しているかをチェック。
=IF(D2<>E2,"要確認","OK")
👉 不一致なら「要確認」と表示。条件付き書式でセルを赤にしておくとさらに便利です。
ステップ③ 請求書・支払期限のチェック
支払期限列が TODAY() より前なら赤表示。
=D2<TODAY()
👉 支払漏れを未然に防ぐことができます。
ステップ④ 勘定科目ごとの集計
売上高を集計する例:
=SUMIF(科目列,"売上高",金額列)
仕入を集計する例:
=SUMIF(科目列,"仕入",金額列)
👉 これでP/Lの「売上高」「売上原価」に直接反映できます。
ステップ⑤ 部門別・期間別の分析
部門ごとの売上集計例:
=SUMIFS(金額列,科目列,"売上高",部門列,"営業部")
期間を絞った集計例(2025年4月分だけ):
=SUMIFS(金額列,科目列,"売上高",日付列,">=2025/4/1",日付列,"<=2025/4/30")
👉 部門別損益・月次損益の分析がすぐに可能です。
ステップ⑥ 損益計算書を完成させる
損益計算書のフォーマット例
項目 | 金額 |
---|---|
売上高 | =SUMIF(...) |
売上原価 | =SUMIF(...) |
売上総利益 | =C5-C6 |
販管費 | =SUMIF(...) |
営業利益 | =C7-C8 |
経常利益 | =C9+雑収入-支払利息 |
税引前当期純利益 | =C10-法人税 |
千円未満切り捨て
=ROUNDDOWN(金額セル,-3)
👉 端数処理を自動化して、決算用の見やすい数値に整えます。
実務での気づき(新人の体験談)
最初は「仕訳帳からどうやって決算書を作るの?」と混乱しました。
でも、
- 入力チェック(=IF(), =ISNUMBER())
- 集計(=SUMIF(), =SUMIFS())
- 端数処理(=ROUND(), =ROUNDDOWN())
- 小計(=SUBTOTAL())
を順番に組み込んでいったら、Excelだけで 「入力 → 集計 → P/L完成」 という流れが自然とできました。
視覚的にチェックするために条件付き書式も使ったので、上司から「見やすい」と言ってもらえました。
まとめ
今回紹介した「仕訳帳から損益計算書を作るワークフロー」で活躍する関数は以下のとおりです。
=IF()
→ 入力チェック(借方≠貸方)=TODAY()
→ 支払期限チェック=SUMIF()
→ 勘定科目別集計=SUMIFS()
→ 部門別・期間別集計=ROUND()
,=ROUNDDOWN()
→ 決算用の端数処理=SUBTOTAL()
→ 部門別・期間別の小計
👉 これらをワークフロー形式で組み合わせれば、Excelが「簡易会計システム」として機能します。
参考リンク
- Excel で承認フローを作成する方法 – Microsoft サポート
- Excel でワークフロー管理を効率化する – できるネット
- Excel を使った簡単ワークフロー作成方法 – ITmedia
- 条件付き書式や関数で承認ステータスを管理する – Office Hack
- Excel マクロでワークフローを自動化する – みんなのビジネスオンライン
シリーズを終えて
経理事務1年目の私でも、Excel関数を学びながら業務を効率化できました。
今後はピボットテーブルやPower Queryを学んで、さらに自動化を進めていきたいです。
※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。