【第9回】新人経理が学んだ!Excel関数で損益計算書を作る方法【HowTo】[AI]

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このブログは「経理の基本で使用するExcel関数シリーズ」です
第1回:Excelの基本操作と画面構成
第2回:基本関数入門 — SUM・AVERAGE・COUNTなど
第3回:条件付き関数の使い方 — IF・SUMIF・COUNTIF
第4回:検索・参照関数 — VLOOKUP・INDEX/MATCH
第5回:データの可視化 — グラフ作成と書式設定
第6回:テーブル・フィルター・並べ替えでデータ管理
第7回:ピボットテーブルで集計・分析する
第8回:データ分析基礎 — 統計関数・データ検証
第9回:マクロ・自動化入門 — VBAまたはOfficeスクリプト
第10回:応用テクニックまとめと実践サンプル

こんにちは。経理事務1年目の新人です。
日々の仕訳入力や伝票チェックに慣れてきたところで、いよいよ「決算書作成」に携わる機会が出てきました。
といっても、最初から難しいことはできません。Excelを使って、損益計算書(P/L)のひな形を関数で自動集計する方法を学びました。

今回は、経理の基本である 売上・費用・利益の集計 をExcel関数で効率化する方法をご紹介します。


損益計算書とは?

損益計算書(Profit and Loss statement、略してP/L)は、

  • 売上高
  • 売上原価
  • 販売費および一般管理費(販管費)
  • 営業利益、経常利益、当期純利益

を段階的に表示し、会社の利益を算出する財務諸表です。

Excelで作る場合は、仕訳データや勘定科目ごとの金額を集計して、P/Lのフォーマットに自動反映させるのが効率的です。


損益計算書で使える基本関数

1. 小計や合計に便利:=SUBTOTAL()

書式:

=SUBTOTAL(9,範囲)

👉 9 は合計を意味します。
フィルターで抽出したデータだけを合計できるため、部門別・月別の損益確認に便利です。


2. 金額の端数処理:=ROUND(), =ROUNDUP(), =ROUNDDOWN()

決算書では「千円未満切り捨て」「1円未満四捨五入」といったルールが必要です。

  • 四捨五入
=ROUND(数値, 桁数)
  • 切り上げ
=ROUNDUP(数値, 桁数)
  • 切り捨て
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)

👉 例:
売上高を千円単位で表示する場合

=ROUNDDOWN(B2,-3)

3. 勘定科目別の集計:=SUMIF()

仕訳データ(科目列A、金額列B)から「売上高」だけを集計する例。

=SUMIF(A:A,"売上高",B:B)

👉 損益計算書の「売上高」欄に直接リンクさせれば、自動で反映されます。


4. 複数条件での集計:=SUMIFS()

「売上高」かつ「2025年1月分」だけを集計する例。

=SUMIFS(B:B,A:A,"売上高",C:C,"2025/1")

👉 部門別・期間別の損益分析も可能になります。


応用① 損益計算書の段階利益を自動計算する

売上総利益を求める例:

売上総利益 = 売上高 - 売上原価

セルでの数式例:

=C5-C10

👉 「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」も同じ要領で計算式を入れれば、自動で損益計算書が完成していきます。


応用② 部門別P/Lを作る

仕訳データに「部門」列を追加し、=SUMIFS() を利用。

例:営業部の売上高だけを集計

=SUMIFS(金額列,科目列,"売上高",部門列,"営業部")

👉 部門別P/Lや店舗別P/Lも簡単に作成できます。


応用③ 四半期・年度集計を一瞬で切り替える

=SUBTOTAL() とフィルターを組み合わせれば、

  • 第1四半期だけ
  • 2025年上期だけ

といった損益を、フィルターの操作だけで確認可能。

👉 ピボットテーブルと組み合わせれば、さらに柔軟なP/L集計ができます。


実務での気づき(新人の体験談)

最初は「P/Lってどう作るの?」と頭が真っ白でした。
でも、仕訳帳のデータを関数で拾って集計すれば、自動でP/Lの数字が動くことに気づいて、一気に理解が深まりました。

特に =SUMIF()=ROUND() は実務で大活躍。

  • 売上や費用を科目ごとに集計
  • 千円単位で丸めて表示
  • フィルターをかければ部門別に即確認

と、Excelだけで決算書のベースを作れるのが驚きでした。


まとめ

今回紹介した「損益計算書作成に役立つExcel関数」はこちらです。

  • =SUBTOTAL(9,範囲) → 部門別・期間別の小計に便利
  • =ROUND(), =ROUNDUP(), =ROUNDDOWN() → 決算用の端数処理
  • =SUMIF() → 勘定科目ごとの集計
  • =SUMIFS() → 部門別・期間別の損益集計

👉 これらを組み合わせると、Excelで「自動更新する損益計算書」を作成できます。


参考リンク


次回予告

第10回は 「関数を組み合わせた実務シナリオ」 をテーマにします。
これまで紹介した関数をフル活用して、決算書や帳票を自動で作る「完成形のワークフロー」をご紹介します


※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。

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