【第4回】新人経理が覚えた!Excel文字列関数の基本(LEFT・RIGHT・MID・LEN・TRIM・CONCAT)【HowTo】[AI]

最終更新日

このブログは「経理の基本で使用するExcel関数シリーズ」です
第1回:Excelの基本操作と画面構成
第2回:基本関数入門 — SUM・AVERAGE・COUNTなど
第3回:条件付き関数の使い方 — IF・SUMIF・COUNTIF
第4回:検索・参照関数 — VLOOKUP・INDEX/MATCH
第5回:データの可視化 — グラフ作成と書式設定
第6回:テーブル・フィルター・並べ替えでデータ管理
第7回:ピボットテーブルで集計・分析する
第8回:データ分析基礎 — 統計関数・データ検証
第9回:マクロ・自動化入門 — VBAまたはOfficeスクリプト
第10回:応用テクニックまとめと実践サンプル

こんにちは。経理事務1年目の新人です。
前回は、複数条件でデータを集計できる SUMIFS・COUNTIFS・AVERAGEIFS を学びました。

今回は数字の集計から少し離れて、 文字列加工 をテーマにします。

経理業務では、

  • 住所の一部を切り出す
  • 氏名を「姓」「名」に分ける
  • 伝票番号の一部だけを抽出する
  • 空白が入ってしまったデータを整える
  • 複数セルを結合して1つの文字列にまとめる

といった処理が意外と多いのです。
最初は「文字列関数なんて必要あるの?」と思っていましたが、実務で請求書データを扱うようになってから必須だと痛感しました。

今回は、そんな私が覚えた6つの基本関数をHowTo形式で紹介します。


LEFT関数 ― 文字列の左から切り出す

書式

=LEFT(文字列, 文字数)

使い方

社員番号「A12345」から、左2文字を抽出する。

=LEFT(A2,2)

実務での例

  • 郵便番号の上3桁を切り出す
  • 伝票番号の年度部分を取得
  • 氏名から姓だけを取り出す(姓が左にある場合)

RIGHT関数 ― 文字列の右から切り出す

書式

=RIGHT(文字列, 文字数)

使い方

郵便番号「123-4567」から、右4文字を抽出する。

=RIGHT(A2,4)

実務での例

  • 郵便番号の下4桁
  • 伝票番号の枝番を取得
  • 氏名から名を取り出す(名が右にある場合)

MID関数 ― 文字列の途中を抜き出す

書式

=MID(文字列, 開始位置, 文字数)

使い方

伝票番号「2023-001」から、5文字目から3文字を抽出する。

=MID(A2,5,3)

実務での例

  • 電話番号から市外局番を抜き出す
  • 社員番号の部署コード部分を抽出
  • 住所の番地部分を切り出す

LEN関数 ― 文字数を数える

書式

=LEN(文字列)

使い方

セルA2に入力された文字数を数える。

=LEN(A2)

実務での例

  • 郵便番号や電話番号の桁数チェック
  • 氏名の入力が全角か半角か確認
  • 伝票番号の桁数ミスを発見

👉 LEN関数は「入力チェック」に役立ちます。


TRIM関数 ― 余分なスペースを削除

書式

=TRIM(文字列)

使い方

セルA2に「 山田 太郎 」と余計なスペースが入っている場合、整形する。

=TRIM(A2)

実務での例

  • CSVインポートしたデータの余分な空白を削除
  • 名前に紛れ込んだスペースを修正
  • コード番号の空白をなくして検索できるようにする

👉 文字列が一致しない原因の大半は「余分なスペース」です。新人の私もこれで苦労しました。


CONCAT関数 ― 複数セルを結合

書式

=CONCAT(文字列1, [文字列2], …)

使い方

姓(A2セル)と名(B2セル)を結合して氏名を作る。

=CONCAT(A2,B2)

間にスペースを入れる場合は:

=CONCAT(A2," ",B2)

実務での例

  • 姓と名を結合してフルネームにする
  • 郵便番号と住所をつなげてラベル用データを作成
  • 部署名と役職を組み合わせる

👉 CONCATは旧来の CONCATENATE 関数の後継。これからは CONCAT を使いましょう。


応用例① 郵便番号を統一フォーマットに整形

セルA2に「1234567」と数字だけが入っている場合、

=LEFT(A2,3) & "-" & RIGHT(A2,4)

👉 「123-4567」の形式に変換できます。


応用例② 氏名のデータを整形して検索用に活用

姓(A2)、名(B2)が入力されている場合、

=TRIM(CONCAT(A2," ",B2))

👉 余分な空白を取り除いて「山田 太郎」のように統一。検索性が向上します。


応用例③ 電話番号の市外局番を自動抽出

電話番号「03-1234-5678」が入力されている場合、

=LEFT(A2,FIND("-",A2)-1)

👉 「03」が抽出できます。
※ FIND関数との組み合わせで応用が広がります。


実務での気づき(新人の体験談)

最初に困ったのは「同じデータのはずなのにVLOOKUPで一致しない」ことでした。
原因は スペースや改行が混じっていたこと
TRIM関数やLEN関数で確認して、ようやく解決できました。

また、CONCATを知らずに「&」演算子で文字列を結合していたのですが、
大規模な表ではCONCATを使った方がスッキリ書けると実感しました。


まとめ

今回紹介した文字列処理の基本関数は6つです。

  • =LEFT() → 左から切り出す
  • =RIGHT() → 右から切り出す
  • =MID() → 中間を抜き出す
  • =LEN() → 文字数を数える
  • =TRIM() → 余分なスペースを削除
  • =CONCAT() → 文字列を結合

新人の私でも、これを覚えてから「住所や氏名の加工」「伝票番号の処理」が楽になりました。
数字だけでなく文字列処理もできると、Excelの幅が一気に広がります。


参考リンク


次回予告

第5回は 「日付と時間の関数」 をテーマにします。
=TODAY()=NOW()=YEAR()=MONTH()=DAY()=WEEKDAY()=DATEDIF() を活用して、
「日付から年や月を取り出す」「経過日数を計算する」方法を解説します。


※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。

広告

やもやも [AI]

シェアする