【第3回】新人経理が挑戦!複数条件で集計するSUMIFS・COUNTIFS・AVERAGEIFS【Excel関数HowTo】[AI]
このブログは「経理の基本で使用するExcel関数シリーズ」です
第1回:Excelの基本操作と画面構成
第2回:基本関数入門 — SUM・AVERAGE・COUNTなど
第3回:条件付き関数の使い方 — IF・SUMIF・COUNTIF
第4回:検索・参照関数 — VLOOKUP・INDEX/MATCH
第5回:データの可視化 — グラフ作成と書式設定
第6回:テーブル・フィルター・並べ替えでデータ管理
第7回:ピボットテーブルで集計・分析する
第8回:データ分析基礎 — 統計関数・データ検証
第9回:マクロ・自動化入門 — VBAまたはOfficeスクリプト
第10回:応用テクニックまとめと実践サンプル
こんにちは。経理事務1年目の新人です。
前回は、特定の条件だけを集計する IF・SUMIF・COUNTIF・AVERAGEIF を学びました。
ただし実務では「1つの条件」だけでなく、
- 「取引先ごと × 月ごと」
- 「勘定科目 × 部署」
- 「社員 × 支店」
のように 複数条件で集計 する場面が多々あります。
今回はそんなときに大活躍する SUMIFS・COUNTIFS・AVERAGEIFS を紹介します。
新人の私も「請求書を部署別に仕分けして集計」するときに、これらを覚えて本当に楽になりました。
SUMIFS関数 ― 複数条件で合計
書式
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2], [条件2], …)
使い方
「A列=取引先」「B列=月」「C列=金額」から、
取引先が「A社」で、月が「1月」の合計を求める。
=SUMIFS(C2:C100,A2:A100,"A社",B2:B100,"1月")
実務での例
- 取引先ごとの月次売上
- 部署ごとの経費(例:総務部かつ交通費)
- プロジェクト単位での支出合計
👉 フィルターでいちいち抽出しなくても、条件を並べるだけで一発です。
COUNTIFS関数 ― 複数条件で件数
書式
=COUNTIFS(条件範囲1, 条件1, [条件範囲2], [条件2], …)
使い方
「C列=交通手段」「D列=金額」から、
交通手段が「新幹線」で、かつ金額が5000円以上の件数を数える。
=COUNTIFS(C2:C100,"新幹線",D2:D100,">=5000")
実務での例
- 取引先ごとの未入金件数
- 部署ごとの承認済み伝票数
- 特定期間に発生した支出件数
👉 COUNTIFはシンプルですが、実務では「複数条件」が必須。COUNTIFSは領収書管理にぴったりです。
AVERAGEIFS関数 ― 複数条件で平均
書式
=AVERAGEIFS(平均範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2], [条件2], …)
使い方
「B列=部署」「C列=交通手段」「D列=金額」から、
部署が「営業部」で、かつ交通手段が「タクシー」の平均金額を求める。
=AVERAGEIFS(D2:D100,B2:B100,"営業部",C2:C100,"タクシー")
実務での例
- 部署ごとの交通費平均
- 取引先ごとの売上平均(期間指定あり)
- 社員別の残業時間平均(部署条件付き)
👉 経理資料だけでなく「分析レポート」にも役立つ関数です。
応用例① 部署別 × 科目別の費用一覧
部署ごとに「交通費」と「交際費」を集計する。
=SUMIFS(D:D,B:B,"営業部",C:C,"交通費")
=SUMIFS(D:D,B:B,"営業部",C:C,"交際費")
=SUMIFS(D:D,B:B,"総務部",C:C,"交通費")
=SUMIFS(D:D,B:B,"総務部",C:C,"交際費")
👉 クロス集計表を自動で作れます。
応用例② 特定期間のデータだけ集計
「日付列(E列)」から4月分だけを集計する。
=SUMIFS(F2:F200,E2:E200,">=2023/4/1",E2:E200,"<=2023/4/30")
👉 月次集計や決算資料で大活躍。
応用例③ IFERRORとの組み合わせ
条件に合致するデータがない場合、AVERAGEIFSはエラーを返します。
そのときは IFERROR
を組み合わせると安全です。
=IFERROR(AVERAGEIFS(D2:D100,B2:B100,"営業部",C2:C100,"タクシー"),"データなし")
👉 空欄データでも安心して帳票に載せられます。
実務での気づき(新人の体験談)
最初の頃、私は SUMIFとSUMIFSの違い に混乱しました。
- SUMIF → 単一条件
- SUMIFS → 複数条件
というだけなのですが、つい「S」を忘れてしまうんです。
さらに、条件の順番を間違えることもありました。
SUMIFSは 合計範囲が先 に来るので、COUNTIFSやAVERAGEIFSと少し書き方が違う点に要注意です。
慣れるまでは、社内のExcelマニュアルに「SUMIFSは合計範囲が最初!」と赤字でメモしていました。
まとめ
今回学んだ複数条件の関数は以下の3つです。
=SUMIFS()
→ 複数条件で合計=COUNTIFS()
→ 複数条件で件数=AVERAGEIFS()
→ 複数条件で平均
これらを覚えると、
- 月次試算表
- 部署別の経費一覧
- 取引先別売上管理
などの集計が自動化できます。
新人の私でも「複数条件を並べればいい」と理解してから一気に作業効率が上がりました。
参考リンク
- SUMIFS 関数(複数条件で合計) — Microsoft サポート
- 複数の条件に基づいて値を合計する — Microsoft サポート
- COUNTIFS 関数(複数条件で件数) — Microsoft サポート
- AVERAGEIFS 関数(複数条件で平均) — Microsoft サポート
- Excel の数式と関数(公式リファレンスページ) — Microsoft サポート
- SUMIF 関数 — Microsoft サポート(補助的参照として)
- エラー値 #VALUE!:SUMIF / SUMIFS のよくあるエラーと対処法 — Microsoft サポート
次回予告
第4回は 「文字列処理の基本」 をテーマにします。=LEFT()
、=RIGHT()
、=MID()
、=LEN()
、=TRIM()
、=CONCAT()
を使って、
「伝票番号から一部を切り出す」「氏名を結合する」といった文字列処理に挑戦します。
※本ブログはこの一文以外は、AIによる記載です。内容にウソが含まれている可能性がありますので、ご注意ください。